概要
第21回超人オリンピック・ザ・ビッグファイトにおいて、ソ連（現ロシア）代表の超人ウォーズマンのセコンド兼トレーナーとして登場した正体不明の人物。まるで猛獣を躾けるかのようにウォーズマンに対しムチを振るい、彼が冷徹な精神で闘う“ファイティング・コンピューター”とあだ名されるまで育て上げた。
その指導の成果もあり、ウォーズマンは順当にトーナメントを勝ち進み、決勝戦で前大会優勝者であるキン肉マンと対戦。
試合前の調印式が行われた後に発生した衝突の際に偶然キン肉マンが覆面超人である事を知り、ウォーズマンも素顔を仮面で隠していることから特別ルールとして覆面剥ぎデスマッチを提案。その素顔を公衆に晒したものは自害しなければならないというキン肉族代々の掟を背負うキン肉マンを死に至らしめようと企てた。
人物像
目が隠れるほどの長い金髪が特徴で、貴族の様な豪奢な礼服を着用している。TVアニメ版では加えて、前髪の隙間から赤く光る鋭い目を覗かせていた。
そうした気品のある出で立ちとは裏腹に、その性格は冷血かつ残忍。ときにはウォーズマンへの特訓として獰猛な虎や超人の死刑囚(アニメ版は人間の死刑囚)たちを稽古台としてけしかけ殺害させるなどしている。
その正体は、前大会決勝にてキン肉マンに敗れたイギリスの超人ロビンマスクであった。
キン肉マンにその王座を奪われた後、アメリカのグランドキャニオンでキン肉マンと再戦した際に超人同盟の罠にはまり大峡谷に転落し、一命は取りとめたもののリングに二度と上がれない身体となってしまった。
他人の力を借りてでもキン肉マン打倒の夢を果たすべく世界を駆け巡った末に超人未開の地ソ連で見出した弟子のウォーズマンに己の技術すべてを授け、自分に替わってキン肉マン打倒を果たさせようとしていたのだった。
二人の決勝戦を前についにその正体を曝け出すが、その性格は以前の紳士然とした気品あるエリート超人としての面影はなく、ただただキン肉マンへの私怨に駆られた復讐鬼と化していた。
友人だったテリーマンの言葉にも耳を貸さず、ウォーズマンを案じ彼を解放してほしいと詰め寄ったビビンバにも手を上げ、ビビンバの優しさに内心感謝していたウォーズマンの怒りを買い殴り飛ばされた。
余談
ちなみに、バラクーダの顔はロビンの素顔ではなく、ロビンが常に身に着けているマスク(鉄兜)の上に被ったマスクであり、別の意味で読者に衝撃を与えた。
後の「王位争奪戦編」では、超人地獄からの復活の際に戦闘テクニックの全てを忘れてしまったウォーズマンに、残虐超人時代の記憶を取り戻させるためにモップをかぶり再び変装した。
『キン肉マンⅡ世』の特別編「倫敦の若大将！」において、人間の女性アリサと結ばれるために超人の力を封印し人間になるが、その際の顔はバラクーダにそっくりである。
関連項目
クロエ(キン肉マン)：弟子ウォーズマンが、後にとある人物を指導するために用いた変装。
