CV:M・A・O
概要
愛らしい容姿のガールガイドの人間態という姿で登場した女性の星人。何気にウルトラシリーズ初の女性バルキー星人である(ただし星人名というよりも個人名として『バルキー』と名乗っている)。
姿も女性らしさを強調しつつも怪しさのあるバルキー星人といったもので、首から下のボディースーツのような部位も原典に似たもの。
地球に移住しながらも、地球人を下等生物と見下す富裕層の異星人たちのガス抜きのためだけに殺人ツアーを仕事として請け負う。また、かつては獅子兄弟と同じく“星団評議会”の裏稼業を担っていたようだ。
劇中にて殺人ツアー中の星人たちと警視庁に乗り込んだところ、ちょうどそこにいた東光太郎=タロウと鉢合わせ、戦闘。自らも異星人としての正体を明かしてタロウと交戦する。本人曰く、自分は殺人までは犯していないというが、どっちにしろ見過ごしていたことに変わりないのでタロウからは怒りをぶつけられた。
戦闘中にタロウの熱気に押され、どういうわけか個人的にタロウを気に入り、彼に(マスク越しだが)キスをして去っていった。
その後、“星団評議会”での立場が危うくなりつつあるメフィスト大使に取り入り、彼の世話役として活動する。
アニメではバルキュアと言う名前で登場。バルキー星人より、超獣ルナチクスに似たデザインになっている。
原作だと軽く口を重ねる程度だったキスシーンは、アニメでは足でしっかりタロウを拘束した上で、かなり長時間に渡ってねぶるように行っている。
ネタバレ注意
その正体は、星団評議会を裏で操る黒幕・ゼットンコアの構成員……と思わせて、実はゼットン星人・エドに雇われたスパイ。
現在では、科学特捜隊の旧メンバーの1人である嵐大助の家に居候している。
感情のみで直感的に考える地球人だけでなく、自分たちを正義と信じて疑わないウルトラマンたち光の国や、同じく自分たちが正義だと信じて疑わずに星を滅ぼすゼットンコアにも不信感を抱いており、彼女が戦うのはそういう絶対的な立場に作られた秩序にムカついているため。
ゼットンコアの登場に際し、地球人にウルトラマンや異星人に対する不信感が広がっていることに悩む進次郎に発破をかけ、彼の悩みを解消することを手伝った。
戦闘力はかなり高く、南夕子に変身した状態のまま、あのエースキラーを相手に油断を誘ってから左腕を切断してみせた辺り、歴代でも最強クラスのバルキー星人といっても過言ではない。
武器のバルキーリングは原作の刀剣とトライデントが合わさったようなものではなく、小型の乾坤圏タイプとなっている。