概要
常に冷静かつ余裕を崩さない性格で、ゼットンコアのメンバーであるタイラントやナックル星人が倒されてもなお平然としていた。
ゼットンコアの統領として自らの正義や倫理に基づき自警活動を続けたウルトラ族を混沌を齎すと捉え、ウルトラ族を英雄視する星も秩序を理解できない未成熟な種族と断定し種も滅ぼしてきた。それゆえテンペラー星人からやろうと思えばできるのになぜ地球をすぐに破壊しないのかと問われた際には、「地球人は自らの意思で進化を止めたのではないか」という独自の理論を提唱。
そしてスクルーダ星人・アダドの死によって悲しみに暮れている科特隊メンバーや全世界にホログラムの姿となって現れ、「ある真実」を通達する。
それは自分たち「ゼットンコア」の目的であった。
かつて宇宙恐竜ゼットンを送り込んだ初代ゼットン星人は当時はまだ未開拓の領域だった地球種族とウルトラマンが接触することを危険視し、地球人と接触したウルトラマンの抹殺およびそれにかかわるデータの破壊のために訪れた事。それゆえあえて岩本博士やフジ隊員を始末しなかった事。そして「ウルトラマンこそがこの宇宙の秩序を乱す存在」「多数の種族で構成されている星団評議会と違いウルトラ族は彼らの善意や価値観、倫理基準により自警活動を行ってきた。つまり一つの種族の独自の判断で悪とみなしたものを滅ぼしてきた」と糾弾。
そして地球人に「もしもウルトラ族が彼らの判断で地球人を悪と判断した場合はどうするか。かつて地球を救った英雄の種族が決めたことならと受け入れるか、それでもなおウルトラマンは尊ぶべき存在か、ならばなぜこの地球に本物のウルトラマンはいないのか」「力を持つ物が独自の判断でその力を行使するというのはどれほど危険かわかるはず」とし何が正しいか考え、それを理解できるならば同じ宇宙に生きる種族として手を差し伸べ喜んで受け入れるとし、さらには一時的に太陽の光を遮るという超常な力を見せた。
これらの言動に対し、ヤプールは「信仰と捉えている」「行き過ぎた信仰は自分の考えや判断を信仰対象にゆだねてしまう」としているが、ジャックは「本当にそれだけが理由なのか」と疑っていた。
そして進次郎は本当に正しいかどうかはわからないが、奴が言っていることは善意ではなく侵略と吐き捨てている。