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パチャカマック

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ぱちゃかまっく

パチャカマック(Pachacamac, Pacha Kamaq)とは、ペルーでインカ神話以前から信仰されていた大地の精霊である創造神。※メイン画像は企画「ぴくデュエ」で描かれたこの神をモチーフとしたオリカ

概要

ペルーにおいて、インカ帝国に征服される以前から信仰されていた大地の精霊を起源とした創造神

パチャは「世界」もしくは「大地」、カマックは「創造者」を意味する名であるとされ、『インカ皇統記』では「世界に活気を与える人」「世界に生命を与える人」という意味であると記述される。

首都リマから南東に40㎞ほど離れた場所にあるパチャカマック遺跡として知られるパチャカマ神殿のみで、古くからの太陽神信仰の一環として崇拝されていたといわれる。

また海岸地域では海神であるとされ、地震も司っている。

妻であるとされる地母神パチャママ信仰は現在においても広い地域に残っているが、パチャカマック信仰については複数のバリエーションの断片的な神話が伝わるのみである。

ある神話では太陽神インティの息子で、マンコ・カパックビラコチャと兄弟であったとされる。

土から人間の男女を創造したが、食べ物というものが無かったために男は餓死した。

しかし女はそんな中で草木を囓り生きのびていたのでインティが男児を授けたが、パチャカマックはその子を殺してしまう。

そしてその子の遺体の歯からトウモロコシが、身体から食べられる植物が生まれたのだという。

一説には食べ物を与えなかったのはマンコ・カパックだったとされるが、生き残った女がインティの頭上で、全ての民族の母になることを願ったことにパチャカマックは腹を立て、女の子供達を全て殺そうとしたが、女の味方となったインティと子供の一人ウィチャカによって海に追放された。

また別の神話ではパチャカマックと月の女神ママ・キジャとの間に生まれた兄妹が土から人間を創造し、チチカカ湖の近くで農業や、家や服の作り方を教えて、兄がインカ(王)を名乗り人々を治めたのがインカ帝国の始まりだと伝わる。

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