概要
パティン・ナ・パクパカン(Pating na Pakpakan)とは、フィリピンのルソン島南部にあたるビコル地方で伝承されている『イバロン叙事詩』に登場する怪物。
現在では、スペイン語で鮫を意味するティブロンから転じた、ティブロネス(tiburones)と呼ばれることが多い。
その姿は硬く頑丈な鱗に覆われ、鋸のような歯を持つ空飛ぶサメで、岩をもかみ砕く顎を開いて空から襲い掛かってくる。
この叙事詩の主人公である英雄ハンディオンとその仲間たちと死闘を続けたが、ことごとく叩き潰され最後は飼いならされたと伝わる。