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パワポケダッシュ

ぱわぽけだっしゅ

2006年3月23日にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたゲームソフト。ゲームボーイアドバンス最後のパワポケシリーズである。
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野球はいつでも出たとこダッシュ!

概要編集

2006年3月23日発売。前年8月4日にDSソフトで発売された『パワポケ甲子園』(以下『甲子園』)に次ぐ、パワプロクンポケットシリーズの外伝作品2作目となる。

外伝としての位置付けだが、『甲子園』とは異なり表サクセスの世界観はシリーズ本編のものと共通となっている。


表サクセスは親父ボール編、裏サクセスは地獄ダンジョン編

小学生をターゲットに制作されており、少年野球をテーマにしたストーリーが展開される。難しい漢字は基本使われていないが、小学生向けとはいえパワポケ独特のシナリオは全くと言っていいほど自重せず、ほぼいつものノリで進行する。

実在球団は収録されていないが、最初に選択する架空の球団は実在するものをモチーフとしており、他作品に本作の選手を送るとモチーフ元となった球団に変化する(逆もまた然り)。また、本作では投手の球速の最大値が低めとなっており、他作品に送ると+40km、過去作出身の選手の場合は-40kmされる。

カード野球が初めて導入され(本作はこれしか遊べない)、のちに『9』以降の作品にも導入された。

また、歴代パワポケ作品(1〜8、1・2)のあらすじ、登場人物のプロフィールを閲覧したり、一部BGMを聴くことができる「パワポケ図鑑」を収録。(ただし『8』のみ一部のあらすじとキャラクターのみ閲覧可能。BGMは聴くことができない。)


パワプロクンポケットRの早期購入特典DLC扱いでニンテンドースイッチに移植された。


表サクセス 親父ボール編編集

あらすじ編集

父親と共に大神モグラーズの試合を観戦する当時小学1年生だった主人公。しかし、水木卓の打ったホームランボールが父親の頭を直撃、意識を失った父親に泣きつく主人公だが、目の前に野球仙人が現れ「父親を助けたければ五年以内に少年野球の全国大会で優勝するように」と告げる。ボールに魂を吹き込まれた父親を助けるため、奮闘する主人公なのであった。


登場人物編集


  • 主人公

歴代最年少となる小学生主人公(同じく小学生である『14』主人公は小学6年生。)。表サクセスは彼が小学4年生の頃から始まる。ボールになった父親を元に戻すために少年野球の全国大会で優勝を目指す。過去に飛行機事故で母を亡くしている。父親がボールになってしまうきっかけを作った水木を恨んでいたが父親から真意を聞かされ和解。プロの選手として水木に追いつくことを約束した。才葉零人とは小さい頃からの親友であり、ライバル。

彼の出自にはとある事情があるようだが…?

エンディングでは父が昇天した後、水木に引き取られ町を去った。特殊な条件を満たす事で野球仙人により特別に復活した父と再会を果たせるが、正史はこちらの方で、水木の養子として育つ事を選ぶ。

裏サクセスでも主役を担当。


  • 無田 税(むだ おさむ)

今作のメガネ一族。主人公が所属する少年野球チーム「ガンバーズ」のメンバー。父親からもらったグラブを愛用しているが、本人のことは覚えていない。女の子と遊ぶのを恥ずかしく感じているが、主人公にさくらとのデートのアドバイスを求める等、内心はまんざらでもない様子。この時のアドバイス内容によって2章のシナリオが分岐する。正史ではさくらと大恋愛中との事。ポジションは投手(主人公野手時)または捕手(主人公投手時)。


  • ボール親父/虎造(とらぞう)

水木が打った打球に当たった事によって死亡するはずだったが、野球仙人の力で一時復活し、その命をボールに吹き込まれることとなった主人公の父親。本名は虎造。主人公に対して様々なアドバイスをする。かつてはガンバーズの創設時のメンバーであり少年野球大会で優勝した経験がある。

水木、才葉秀人とはその頃からの仲であり、かつては水木とバッテリーを組み、ドラフトを競い合った間柄でもあったが、ある事からドリルモグラーズ入団の機会を譲る。しかしそれが元で才葉から逆恨みされるようになった。

最後は少年野球大会優勝前に野球仙人の出した条件を達成できず、主人公に出生の秘密を伝えこの世を去った。正史では野球仙人に特別に復活させてもらい、主人公と再会を果たし、主人公を水木の養子にさせた。

ポジションは捕手。『14』にて新たなガンバーズを結成して再登場する。

パワポケダッシュのアニメ予告ぽいもの作りたかった1/4


  • 水木 卓(みずき すぐる)

大神モグラーズ(後のホッパーズ)の選手。モグラーズが舞台となる『2』『5』からの出演となる。身体にガタが来ているらしく、引退を考えている。オープニングでホームランを打つが、野球観戦に来ていた虎造にホームランボールを当てて事故死させてしまう。虎造共々、かつてはガンバーズ黄金期のメンバーで妹を彼と結婚させたが、飛行機事故で妹が死亡した事がきっかけで、死なせてしまった元凶だと彼を憎むようになる。主人公とも仲が悪かったが、実際は主人公を発奮させようとそういう態度をとっていただけであり、後に真相を知った主人公と和解。

以後は主人公の叔父として親しく接し、EDでは父が亡くなり身寄りのなくなった主人公を養子として引き取った。

ダッ主お誕生日


ガンバーズ関係者編集

  • 一堂 光(いちどう ひかり)

ガンバーズのメンバーで、主人公より2つ上の先輩。キャプテンを務める。さわやかで卒がなく、監督がパチンコに行ってしまっているときは探しに行くなどしっかり者である。

卒業する際は、羽柴からの薦めもあり夏海にキャプテンの座を譲る。

ポジションは遊撃手、サブポジションは二塁手。


  • 羽柴 秀虫(はしば ひでむし)

ガンバーズのメンバーで、主人公より1つ上の先輩。一見悪そうに見える風貌だが、昆虫が大好きで自然を大切にしている心優しい少年。一人っ子で、小さい頃は虫だけが友達だったという。

ポジションは一塁手、サブポジションは遊撃手。『10』で真薄の友人として再登場。


  • 小野 玄空(おの げんくう)

ガンバーズのメンバーで、主人公とは同級生。お坊さんの息子。オカルトに興味があり、法術も少し使える。お節介焼きな性格であり、強引に主人公の悩みを聞くこともしばしば。遊び半分で野球仙人を召喚することもある。

ポジションは三塁手、サブポジションは捕手。


  • 明智 五郎(あけち ごろう)

ガンバーズのメンバーで、主人公とは同級生。非常に頭が良い。母親のせいで練習になかなか参加できずガンバーズをやめようとしていた。しかし、毎朝ランニングをすることで父親に「一つのものに熱心に取り組むのはいいことだ」と言われ練習に復帰する。

UFOが好きで時間があれば空を眺めている。夢はUFOに乗って世界の始まりを知ること。ランダムイベントで実際に主人公と共に火星人と遭遇することがある。

ポジションは外野手。


ガンバーズのメンバーで、主人公とは同級生。実家は八百屋で、時々店を手伝っている。気さくな性格の持ち主だが、虫を殺して遊ぶなど、子供特有の無邪気な残酷さを持つ。しかし、ルートによっては更生する。ポジションは外野手。『11』において19歳の時に増水した川で溺れたネコを助けるも溺死してしまう。だが、その死は間接的にある人物の人生を大きく変える事となる。

実家の八百屋は衛生面が酷く展開次第では倒産する。害虫ごと野菜を食べるというショッキングなテキストも。


  • 徳川 三太夫(とくがわ さんだゆう)

小学生とは思えない怪力を誇るのんびり屋の小学生。相撲取りを目指している。主人公がじゃんけんして勝てば、ガンバーズに入団する。ポジションは投手、または捕手。捕手時はサブポジションで外野も守れる。


  • 真薄 牡丹(まうす ぼたん)

足が早いことが自慢の小学生。以前はサイバーキッズに所属していた。人見知りで、なかなか友達が出来ずにいたが、主人公がガンバーズにスカウトすることによって主人公と友達になる。ガンバーズに入っても相変わらずの性格だったが、主人公の説得により自ら友達を作る決意をする。

ポジションは投手、または外野手。『10』では舞台となる親切高校に入学してくる。


ガンバーズのメンバーで、主人公より1つ上の先輩。硬派な性格だが実は女の子である。夏子という妹がいるが、それは嘘で合宿先の夜の風呂場で主人公に正体がばれる。男のふりをしていたのは本人が野球好きなので、女だからと特別扱いされるのが嫌だったため。親からは女の子らしくしろと言われており、野球していることはバレー教室に通っていると誤魔化していた。

一堂の後任としてキャプテンを務め、自身が引退する際には主人公にキャプテンを託す。ポジションは二塁手、サブポジションは三塁手。本作の彼女候補の1人。『10』では真薄の友人として再登場。

羽柴と晴川


犬のような風貌をしている女の子。仕草や言動も犬に似ているが、本人は人間であると主張している。だが、デート内容もフリスビーや散歩などであり、プレゼントも犬用ガムやビーフジャーキーなどと犬そのもの。また、小学校には通っていないらしく、住んでいる場所は空き地であるかのような描写がある。

最初はサイバーキッズから主人公達が所属するガンバーズに移籍。足が速く、才葉さくらとはとても仲が良い。

彼女にして好感度を上げると彼女の秘密を聞ける。

ポジションは外野手、サブポジションは二塁手。彼女候補の1人だが、グッドエンドが存在しない。


零人の妹で年齢は主人公より1歳下。多くの恋愛をしたいと思っているおませな女の子。口癖は「うにゅー」。サイバーキッズに入るつもりだったが仲の良かったわん子が出て行ってしまったことや、無田に一目惚れしたのをきっかけに一堂の卒業後、ガンバーズに入る。無田の選択肢によって展開が変化する。

彼女候補の1人であり。ポジションは遊撃手、サブポジションは外野手。わん子同様、グッドエンドが存在しない。


  • 福沢 優吉(ふくざわ ゆうきち)

ガンバーズ監督。当初は弱気で練習も見に来ないことがあり、「チームがダメになるのではないか」とも思っていたが、主人公の活躍によりチームの深まる団結力によって監督としての自覚を取り戻していく。


ライバル編集

  • 才葉 零人(さいば れいと)

主人公の親友で、かつライバルでもある。父が監督を務めるチーム「サイバーキッズ」のエース。超小学生レベルの実力を持ち自信過剰な部分もあるが、妹思いな一面もある。

最初の頃は父親の言うことを多少なりとも信じていたが、サイバーキッズがガンバーズに負けたとき、試合前の約束を守らない父親に困惑する。あくまでデータに拘り人を見ようとせず、金の力で解決しようとする父親の姿に失望してゆく。全国大会の決勝戦で主人公に負けた時に、プロ野球で戦うことを主人公に約束しアメリカへ野球留学。アルバムでは大リーガーとなっている。


彼女候補編集

厳密には「ガールフレンド候補」。


真夜中に主人公の隣の部屋に突然引っ越してきた女の子。性格はクールでツンデレ。料理が苦手だったが、主人公のおかげでだんだんと上達していく。実は夜逃げしている身であり、社長であった父親が会社を乗っ取られて借金を残し病死。元々住んでいた一軒家にいられなくなったために引っ越してきた。

この父親の借金のうち、本来返すべき金は返しているものの、イベント終盤で借金取りの無茶な取立により危険な目に遭う。大会で優勝できるかどうかでこの後の展開が変化する。

バッドエンドのアルバムでは一見平穏で無事に生活しているように見える手紙を送ってくるが…

この時の手紙にはある意味パワポケ界で伝説の縦読みが仕込まれており、みんなのトラウマ


様々なチームを渡り歩く、さすらいのピッチャー。主人公とは1つ上。

幼い頃キャッチボール中に誤って海に落ちてしまった時に彼女を助けて行方不明になった父親を探している。父の形見として貝殻をもっている。


  • モモコ

隠し彼女候補。パワポケポイントで「彼女」を買うと空き地に出てくる女の子。主人公の練習を見に来る。彼女とは自分が決めた週に毎回会うことを約束するため、約束した日以外には会えず、また一度でも約束を破ると二度と会えなくなる。バレンタインデーも知らないほど世間には疎い(しかし、ゲームクリエイターについては普通に知っていた)。

一緒に遊ぼうとはせず、主人公の野球している姿を見ているだけでいいと言う。

とある秘密があるようで…?

彼女とのイベントを最後まで進行させると「野球超人伝」が手に入る。


才葉 さくら、芽森 わん子、晴川 夏海

ガンバーズ関係者参照。


他にも荒井三兄弟やアルベルトなど、シリーズお馴染みの面々が登場する。


裏サクセス 地獄ダンジョン編編集

システム編集

今作の裏サクセスは「不思議のダンジョン」に代表されるようないわばローグライク形式。『4』以降のように野球人形を完成させるのではなく、敵を倒しレベルアップした際に取得できる経験点を割り振る形式となっている。特殊能力は敵を倒した際にドロップする、食糧となる肉を食べた時に稀に取得する。

地下25階で裏サクセス常連の亀田と対峙することになり、倒せばその時点で選手登録が可能となる。その後も進めることもでき、地下50階で再び亀田を倒せば「野球超人伝」が入手できるが、登録するには25階まで戻らなければいけない。

HPが0になるか50日を過ぎるとゲームオーバー。前者の場合ペナルティつきで4回まで復活できるが後者の場合はコンティニュー不可。


あらすじ編集

父親の墓参りに来た主人公だったが、突然穴に落ちてしまう。その先にはなぜか父のパンツが落ちていた。取り敢えずここを出ようと先に進む主人公なのであった。


『2』戦争編と同様に同じ世界軸で描かれるが、こちらも正史とはパラレルワールドとなっている。


登場人物編集

  • 主人公

表サクセスと同一人物。


  • 小野 玄空

こちらも表サクセスと同一人物。主人公にアドバイスをする。


  • 地獄の預かり屋磯田 修一 初登場:『2』)

地下1階にで預かり屋を営む。ここにアイテムを置くと無くなることはない。


  • 地獄の鍛冶屋『4』主人公の父 初登場:『4』)

時折登場。お金を払うことでアイテムの耐久度を回復してくれる。


  • 地獄の商店石田 昭三 初登場:『4』)

時折登場。アイテムの売買ができる。


  • 地獄の僧侶鋼 毅 初登場:『1』)

時折登場。お金を払うことでアイテムの鑑定や呪いを解くことができる。


  • 亀田亀田 光夫 初登場:『1』)

いつもの。ゲーム中では名前は平仮名表記。今回は噛ませ犬とかではなくれっきとしたラスボスを務める。本来は2本に分かれた眼鏡のつるがトレードマークだがグラフィックは無田の流用。主人公とは長年の因縁があるみたいだが、本人からは無田と勘違いされる。

地下25階と50階で主人公に立ちはだかる。やはりというかガンダーロボに搭乗して戦う。


他にも歴代裏サクセス出身の雑魚キャラやとしおくん、果てにはほるひすまで敵キャラとして出演する。


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外部リンク編集

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