パワポケ3
ぱわぽけすりー
『パワプロクンポケット』シリーズの第三作にして、GBA版の第一作。
ハードの性能向上に伴い、前作・前々作と比べてグラフィック・野球要素が大幅に向上しており、自分の好きなチームを作れるアレンジモードや、通常の特殊能力より高い効果を発揮する超特殊能力が初登場した作品でもある。
本作のサクセスはサイボーグ編。
主人公はかつて極亜久高校を甲子園優勝に導いた『1』の主人公と同一人物だが、プロ入り後につまらない事故で命を落としており、今回サイボーグとして復活した。人間ではないため、野球の練習ではなくアルバイトをしてお金を稼ぎ、パーツを購入することで能力を向上させていく。このシステムは『4』以降の裏サクセスに受け継がれている。また、体力や野球の能力以外に記憶と善悪度、ストレスというパラメータがあり、ストレスがたまり過ぎると主人公は体力を大きく消耗+一週消費してストレスを発散することになり、記憶と善悪度はクリアに大きく関わってくる。
各章のタイトルとクリア条件
- 第一章「生きるために働け!」
11月4週まで野球の能力を一定以上まで上げ、火星オクトパスの入団テストに合格すること。
- 第二章:「命ある限り…」
11月4週まで指定された金額を集めるか、特定のイベントを起こすこと。
- 第三章:「記憶を求めて!」
プロペラ団主催の野球大会が終わるまでに一定以上の記憶を取り戻し、最後のイベントをクリアする。
登場人物
主要登場人物
かつて極亜久高校を甲子園優勝に導いた『1』の主人公その人。プロ入り後、望まぬ相手と結婚させられた上に若くして事故死してしまう。早すぎる死から3年、亀田と唐沢博士によってサイボーグとして蘇り、亀田と共にプロペラ団と戦うことになる。一度死んだ影響で生前の記憶を失ってしまっている。
プロペラ団打倒を掲げるネオプロペラ団のリーダー。主人公の高校時代の親友で、当時は割といい奴だったが、とある事情により性格が酷く歪んでしまっており、記憶を失っている主人公をこき使う一方で自分は金を無心してばかりのニート生活を送る。元はプロペラ団に居たが、唐沢博士と共に組織を脱走し、その際プロペラ団が保管していた主人公の脳を持ち出した。
元プロペラ団の科学者。主人公をサイボーグとして復活させた張本人で、PX-001を開発した人物でもある。基本的な野球の能力を向上させるパーツは彼から購入する。
火星オクトパス
- 垣内善治
火星の開拓を目標とする会社火星カンパニーの社長で、オクトパスの監督。見た目はギャングそのもので物騒な言動が多いが、根は良い人であり、夢に対する情熱は本物。オクトパスを結成したのも、プロペラ団主催の野球大会の賞金を火星にいくための資金にするため。試合に勝利すると多額の報酬をくれる。『6』にも登場する。
シリーズ常連の胡散臭い外国人。オクトパスの四番だが、毎回何らかのアクシデントに巻き込まれては欠場し、結局サクセス中は一度も試合に出ない。垣内曰く「アンヌのオマケ」
アルベルトの妹。オクトパスのエースで、以前はマイナーリーグのAAAでプレーしていた。性格こそ男勝りだが、アルベルトの妹とは思えないほどマトモな常識人。彼女候補の一人。
『1』に登場したプロペラ団傘下の高校大東亜学園のエースだった男。現在はプロペラ団と手を切っており、条件を満たすとチームに加入する。時速150キロを超える剛速球と四番級のバッティングは健在。ネロとは旧知の仲。
『2』に登場したプロ野球チームドリルモグラーズの元選手。常に貧乏に悩まされている苦労人。親会社がプロペラ団に変わった際にプロペラ団に反発したために球団をクビになった。現在は草野球の助っ人をしており、時々極亜久高校のグラウンドで練習している。その後の作品にも度々登場する。娘と息子がいるが、奥さんには逃げられてしまっている。
- ネロ
大東亜学園と同じくプロペラ団の傘下にあった高校聖皇学園の四番バッター(野球マスクのチームメイト)だった男。怪力の持ち主だが頭が悪く不細工なためプロ入り出来ず、現在は廃工場でこき使われている。ミニゲームをクリアすると仲間になる。
行き倒れていた所をプロペラ団に拾われてバッタと遺伝子レベルで融合させられた改造人間で、見た目は完全にバッタ人間。病院の霊安室でゾンビを操る実験をしている。ミニゲームをクリアすると仲間になる。本人曰く改造される前は美形だったらしい。
- PX-001
唐沢博士がプロペラ団に居た頃に開発したロボット。大学の地下にあるロボット工場の警備をしており、ミニゲームをクリアすると仲間になる。イベントを進めると人間を自称し、たかゆきと名乗るようになる。立花と共に後のシリーズにも頻繁に登場する。
- 服部国男
インチキ新興宗教「フラップ教団」の教祖で、採石場で体育会系のバカな信者たちを騙していた。ミニゲームをクリアすると仲間になる。野球経験者で、イベントを進めると全方向に変化球を投げられる投手へとパワーアップする。
『パワプロ5』及び『パワポケ1』に登場した白鳥学園のキャプテンだった男(パワプロ5ではマネージャー)。ランダムで登場し、仲間にしてほしいと頼み込んでくるが、無視したり邪見に扱ったりすると手酷い報復を受けることになる。仲間にしても能力が低すぎる上にマイナスイベントばかり起こすが、最後は貴重な特殊能力である「威圧感」をもらう事が出来る。
ドミニカ出身の野球選手。以前はモグラーズの助っ人選手だったが、倉刈同様にモグラーズをクビになった。その後も日本に残っており、倉刈がチームに居ると仲間になることがある。また、低確率でサイボーグ化手術を受けてメカドミオにパワーアップする。明るい性格の親日家だが、日本文化を色々と誤解している。
プロペラ団
プロペラ団の日本支部長。『1』では極亜久高校野球部のマネージャーをしていたが、その正体はプロペラ団の工作員。『1』から『2』の間に前任の日本支部長を爆殺し、現在の地位を手に入れた。高校の頃から主人公に惹かれており、今もなお未練がある様子。彼女候補の一人。
- Mr.リッチモンド
プロペラ団の総帥で、通称ビッグボス。巨大化しすぎた組織の資金繰りに追われており、智美からは陰で「金の亡者」と蔑まれているほど金への執着心が強い。
- 小林安夫
智美の側近で、コードネームは55号。元プロ野球のスカウトマンで、傲慢な選手達に嫌気がさしてプロペラ団に入ったが、最近では組織の在り方に懐疑的。前作・前々作にも登場している。
- イワノフ
ビッグボスの側近。最終的にボスを見限る。
- プロペラ団員
プロペラ団の下っ端たち。全員黒い全身タイツにサングラス、赤いマフラーを着用しており、頭にプロペラを着けている。鋼曰く殆どの団員はボランティアらしい。
彼女候補
唐沢博士の娘。世話好きで優しい性格。
大学で怪しげな研究をしている女性。サイボーグである主人公に興味を抱く。後のシリーズにも登場する。
病院で看護師をしている女性。亀田のタイプだが、全く相手にされていない。由佳里のイベントにも登場する。
野球が大好きな少女。体が弱く、イベントが進むと症状が悪化して入院し、彼女を救うには治療費を肩代わりしなくてはならなくなる。厳密には彼女候補ではないためデートする事は出来ないが、好感度が設定されており、超特殊能力ももらえる。
- アンヌ・安生・アズナブル
- 四路智美
その他
主人公の高校時代の先輩。元は『パワプロ5』の登場人物。高校卒業後はタコ焼き屋の屋台を経営しており、そこでバイトすると記憶が少し戻る。
主人公の高校時代のチームメイト。高校卒業後は家業を手伝っている。何度か極亜久高校をうろつくと、母校が廃校になったことを教えてくれる。『4』以降のアレンジチームでは、「平山店長」の名でオクトパスの選手となっている。
- チャン
ジャンク屋の店長。特殊能力パーツや各種アイテムを売ってくれる。
主人公の高校時代のチームメイト。プロ野球選手となっていたが、プロペラ団を批判したために怪我で1シーズン棒に振る事になってしまう。
パワプロシリーズでもお馴染みのマッドサイエンティスト。今作は主人公が人間ではなくサイボーグなので改造手術は出来ないが、代わりに彼の過去を聞いたり、試作パーツを試したりすることが出来る。
- 木岡
オクトパスのライバルチーム「ラッキーフラワーズ」の監督。見た目は完全に極道。垣内と同じくプロペラ団主催の野球大会の賞金が目当てで野球チームを結成したが、段々と野球の楽しさに目覚めていく。『6』で再登場し、見た目通り本当に怖い人であることが判明する。
- 大谷健
新聞記者。プロペラ団について調べており、アンヌの過去についても知っている。後のシリーズにも登場する。
倉刈の娘。貧乏に悩まされながらも父親を応援している健気な女の子。後のシリーズにも度々登場する。
主人公の高校時代のチームメイトだった三つ子の兄弟。「む~ん」「なんだな~」が口癖。意味不明な言動は相変わらずで、記憶を取り戻す助けとなるが、会う度にトラブルを起こす厄介な存在となっている。後のシリーズにも度々登場する。
荒井三兄弟の歳の離れた姉で、主人公の元妻。夫の死後はその保険金で生活しており、智美によれば新しい結婚相手を見つけた模様。今作では本人の登場はないが主人公の夢の中でちょくちょく登場しては主人公を苦しめる。
- 犬
野良犬。展開次第では交通事故に遭い、サイボーグとなる。
裏サクセス
裏サクセスは「ドキドキ地雷パニック」
システムは前作の「戦争編」に登場した呪い島の「地雷だドッカン」とほぼ同じで、新規に選手を作ることも出来るが、表サクセスをクリアした選手で挑戦することで更に強化することも可能(ただし、失敗するとデータは消去されてしまう)。ルールはマインスイーパと同じ。
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