命を救われた恩、一宿一飯の恩義を返さず去れるものか。
義を果たせぬ不埒者は、人の将たる資格なし!
CV:小西克幸
概要
紅蓮のリベレーターから登場するNPC。
フルネームは「ヒエン・リジン」、幼名は「シュン」。
人情に篤い性格だが、大局を見据える冷静さも併せ持ち、ユウギリやゴウセツをはじめとした部下からは強く信頼されている。
25年前のドマ陥落後、旧国主カイエンとその妻ミナの間に生まれ、帝国支配下で成長する。
属州民として帝国式教育を受けたが、政治的な背景もあってドマ古来の教養や武芸を学ぶことを許され、父の右腕にして侍大将だったゴウセツが教育係をつとめる。侍の剣技とドマ人としての自己認識を確立しつつ、隷属を余儀なくされる祖国を見て育った。
当時から負けず嫌いのところがあり、剣術の稽古ではどうしてもゴウセツに勝てずに泣きながら打ちかかった事などを暴露され、慌てる一幕がある。
その後ミナは心労から病を得て死亡。同時期、圧政に耐えていたドマの民はソル帝が崩御し、帝国が混乱している隙をついて決起する。反乱軍はカイエンを盟主と仰ぎ、ヒエンも父に従い戦場に立った。
一時は総督府となっていたドマ城を占拠するなど善戦したが、ゼノス・イェー・ガルヴァス率いる第XII軍団の介入によって失敗。カイエンは戦死、多数の侍衆が犠牲となった。
自らも浅からぬ傷を負ったヒエンは、ユウギリ達にドマの民を託してエオルゼアへと亡命させ、アジムステップへと逃げ延びた。この時彼を助けたのがモル族のシリナで、以後は自分を救ってくれた恩返しも兼ねてアジムステップにとどまっていた。
反乱失敗を受けてドマへの圧政が更に強まったことを受け、これ以上ドマの民が戦いを望まないのなら自身の首を差し出すようユウギリとゴウセツに命じる。
しかし光の戦士達の働きかけもあってドマの民に戦う意思が芽生えたことを知ると、亡国の君主として帝国と戦うことを決意。「終節の合戦」にてモル族が勝利を収めた事により、アジムステップのアウラ・ゼラの助力を受け、ドマ城奪還の決戦に挑む。
この時光の戦士一行が縁を結んだ紅玉海の海賊衆、碧甲羅のコウジン族、更には隠れ里から派遣された忍衆らが一堂に結集。激戦の末、遂にドマ城奪還に成功。代理総督ヨツユはゴウセツを道連れに生死不明となり、帝国軍はドマから駆逐された。
ドマの民が戦勝に沸き立つ中、ドマ一国で帝国に抗うことの難しさを痛感していたヒエンは、エオルゼア同盟軍との共闘を確立。アラミゴ王宮の決戦では巨鳥ヨルに乗って駆けつけ、航空魔導兵器を牽制、勝利へと結びつけた。
また同時に、ナグサやダルマスカなどのレジスタンスとも協力関係を結ぶことを目指す。これが後に東方連合となり、オサード小大陸を中心とする東方地域全域における反帝国の気運を高めてゆく。
パッチ4.2にて「ドマ町人地」の復興がスタート。
またゴウセツともども死んだと思われていたヨツユが、記憶喪失の状態で保護されたのをきっかけとして、戦後なおも続く因縁の物語が描かれた。
パッチ5.25にて武器強化コンテンツ「セイブ・ザ・クイーン」が実装。
東方連合のうちボズヤ・レジスタンスに助力し、また内輪もめを解消して意思を統一する為に、伝説の「グンヒルドの剣」の復活を目指す事となる。
その為に「解放者」たる光の戦士の協力を取りつけたが、敵味方を問わずどす黒い思惑が渦巻く戦場に「英雄」を巻き込み、その手を血に染めさせた事に心を痛めている。
「暁月のフィナーレ」のロールクエスト(遠隔物理DPS)はドマを舞台とし、戦の記憶や死者への哀惜に苦しむ人々、過去の傷を受け入れて前へ進もうとする姿が描かれる。
絶望から転じた終末の獣の強個体・偽神獣を「イザナミ」と呼び、崇拝しようとする狂信的な人々、仕方がなかったとは言え帝国軍に徴集された過去に苦悩する人々、裁かれぬままに死んだヨツユに対する恨みをいまだ抱く人々。さまざまな苦しみや悲しみを抱えたドマの民を前にヒエンは歩みを進め、君主として過去を弔い、未来へ向かう道を示す。
余談
モデルはFF6のカイエン・ガラモンドの息子シュン。
6ではシュンが死亡していたのに対し、14ではカイエンが死亡している。
クロニクルクエスト「次元の狭間オメガ」の「デルタ編1」にて魔列車が登場。元ネタの方のミナとシュンが登場するイベントがある。