ビゾン・ジェラフィル
びぞんじぇらふぃる
概要
大ゾギリア共和国の国防軍に所属する軍人。階級は中尉。20歳。
名門の出自であり、アルフリード・ガラントの隊の一員。ヴァリアンサーのネビロスに搭乗する。
同じ部隊の仲間であるヒナ・リャザンとは昔からの幼馴染で、彼女のことを何かと気にかけている。
しかし、ヒナへの依存が強いせいか、時折異常ともいえる執念で彼女に関わろうとする危うい側面も多々見受けられる。その反面、ヒナが気にしている渡瀬青葉に対しては、これも異常なまでの殺意を抱いており、いつしかゾギリアやアルフリードのためではなく彼を殺害する事そのものを目的とする様になってしまう。
そして終盤では、その依存の強さ故、本来カップリングに不向きとされていたヒナの相手に志願。ハーンによる強化の末、カップリング機『ネルガル』のパイロットとなってしまった。
実は、70年前の世界で青葉を襲撃したのはビゾンとネルガルであり、この時は同じくこの世界に来ていたヒナと衝突して最後には自爆するという末路を辿っていた。青葉に対しての憎悪によって人格が歪み、挙句には彼を守ろうとするヒナにさえ刃を向けて戦っていた。
最終回では青葉とヒナが、ガラプーシカの砲撃と激突した際、それにより生じた特異点に吸い込まれそうになってしまう。
これにヒナ共々飲まれたビゾンが、70年前の過去で青葉を襲撃する……というのが、本来の歴史だったのだが、ディオの機転によりネルガルは破壊され、生身のまま特異点に放り込まれた。
ヒナも過去へ行かなくなり、ネルガルも存在しなくなったことで、過去の青葉が襲撃される事態は回避された……しかし飛ばされた過去から70年後、つまりアラスカ基地攻略戦後に90歳という高齢でゾギリア行政局局長に就任。改めて青葉とヒナの復讐に動く。
完結編ではゾギリアでクーデターを起こし新政権を樹立。臨時最高会議議長に就任して『エフゲニー・ケダール』と名乗る。宇宙での決戦において軍事衛星に搭載された巨大ネクター砲「ゴーゴン」で連合に制圧されたアラスカ基地を射線上の味方もろとも消滅させ、自らもヴィルヘルム・ハーンが開発した専用機で出撃。カップリングシステムを封じて青葉達を追い詰めるが、ノイズの正体を見破られてカップリングされる。更にはマルガレタ・オキーフ主導の元、自己中心的なやり方に不満を抱いていた反行政局側の連中が起こしたクーデターによって失脚するも、アルフリード・ガラントの通告を無視してなお青葉に迫るが、カップリングによる記憶共有により、物語以前のループの記憶が流れ込み、自身の人生を滅茶苦茶にした原因が最初のループでゾギリアではなく連合軍所属でルクシオンのパイロットであったヒナが原因であったことを知り自暴自棄となり、本当に守りたかったのはヒナではなく己のプライドとエゴだと指摘され、カップリング機三機による一斉射撃を受けて機体を大破。狂喜の笑みを浮かべたまま爆発に巻き込まれ、今度こそ戦死した。
残ったゴーゴンは、ビゾンが死ぬ寸前に最後の悪あがきとして貯蔵していた3年分のネクトオリビウムを全て開放し、ターゲットを世界有数のネクトオリビウム産出地にすることで地球そのものを破壊するよう設定される。軌道を変えようとしたゾギリア艦隊の砲撃を強固なネクターカーテンで無効化したが、青葉とディオの限界を超えたカップリングによって引き起こされた時間跳躍によって発射する直前に全体を切り刻まれ、破壊された。
『スーパーロボット大戦X』でのエフゲニー・ケダールは「過去での戦いで生き残ったビゾン」となっており、そのためタイムパラドックスにより彼が二人存在し青年ビゾンが戦線で戦う裏で老ビゾンが暗躍していた。そのためゾギリア軍が未来を知っているとしか思えないほどの手際の良さを見せ、ゼロシステムがビゾンを指し示したことからヒイロからも警戒されている。ヒイロは未来のビゾン=エフゲニーであることまでは突き止められなかったが、ゼロシステムのような何らかの未来を知ることができる手段がゾギリアにあり、その鍵を握るのが現在のビゾンであるという推論を持っていた。
条件を満たした場合、この推論データを渡されて青年のビゾンが仲間となり、エフゲニーとの戦いで同一人物である彼からも醜悪なエゴを糾弾された。エフゲニーの死後、生き残った青年のビゾンは今までの過ちを反省して青葉達と和解した。通称「きれいなビゾンさん」。条件を満たさなかった場合でも時間ループが起こらないよう、その鍵となるビゾンを撃墜するイベントが発生。本人は無事で、最終話でのイベントシーンで姿を見せる。
ちなみにもう一つスパロボでの変更点が存在し、タイムループは他作品の人物が引き起こしたことになっている。例にもよってあのド変態であり、もちろんエフゲニーから並々ならぬ憎悪を向けられたのは言うまでもない。
能力的には終盤加入のため優秀なスキルが一通りそろっており、ステータスも高水準。エースボーナスで敵フェイズでの与ダメージが増えるので、敵陣に突っ込ませて反撃で敵を減らすのにうってつけ。欠点はカップラー技能を持たず、機体そのものもカップリングシステムをスタンドアローンモードにしているため基本的に単独運用となること。逆に敵対時はエースボーナスで被害が増えるので、ひらめきや不屈で被害を軽減したい。
エフゲニーとして対峙する際は、エースボーナスはビゾンとエフゲニーで変わらないためやはり精神コマンド必須。敵対時のビゾンのスキルを一回り強くした感じの能力を持つため意外としぶとい。ただし、カルキノスの武装が貧弱で射程6の突撃しかなく、射撃系のエフゲニーとかみ合っていない格闘武器と隙だらけ。さらに特殊能力もない。敢えて注意点を挙げるなら、カルキノス出現時に青葉達が強制移動になってしまうため、増援に全員で対応していると部隊がカルキノスに対応できなくなることと、ターン制限の存在。そしてレコンギスタルートに出現するため、スーパー系が軒並み創界山ルートに行って離脱中で火力が足りないこと。ガンダム系の必殺武器(フルオールレンジアタック、ウェイブライダー突撃、ハイメガキャノン・フルパワー、M.E.P.E.、スカルハート・スペシャル、パーフェクトアタックなど)を伸ばしておきたいところ。
ビゾる
ビゾンの嫉妬から次第に変貌して闇落ちする様から「キャラクターが嫉妬に狂う事」をネットスラングで「ビゾる」または「ビゾった」と言われるようになり、とりわけ中の人が同じ櫻井氏のキャラの闇落ち・粘着ぶりをこう指すようになった。
『メガトン級ムサシ』のグリファース・クレドや『白銀の意思アルジェヴォルン』のシュライン・リヒトフォーヘン(嫉妬が要因ではないが、同時期のビゾンと同じく搭乗ロボのシステムが原因で変貌している)など、該当しそうなキャラは多い。
アルフリード・ガラント タルジム・ヴァシリー ラーシャ・ハッカライネン マルガレタ・オキーフ
クラックス・ドゥガチ:凄まじいまでの憎しみ・エゴを増大させ、やがて地球そのものを業火で焼こうとした老人にして一軍(それどころか一国家)の指導者の老人…といった点が、エフゲニー時の彼に酷似している。
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