概要
任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」シリーズに標準装備されているお絵かきチャットソフトのこと。またこれらで描かれた作品に付けられるタグ。しばしば「ピクチャット」と誤解されることが多い。
画面保存機能はない為pixivでは画面写真をカメラで撮って投稿する場合が多い。描画領域は画面の約半分、色はモノクロ二色のみと貧弱だが、複数の絵を並べることで一枚の絵を表現したり投稿者の工夫が窺える。
ニンテンドーDSiでは色が複数使えるようになったのだが、実はDSでDSiから色付きのお絵描きを受信するとちゃんと色付きで表示される。
元々は単体のソフトとして発売する予定だったがDSの機能として内蔵ソフトとした逸話がある。
意外な使い方
このピクトチャットを「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」で活用する子供達が現れた事がちょっとした話題になった事がある。ワイヤレス通信かつ携帯性のあるゲーム機である為、情報戦の要素としてうってつけだったようで、この話題に任天堂広報は「ニンテンドーDSの新しい遊び方(活用法)として大いに歓迎したい」とコメントしている。
日々、新しい遊びを模索している任天堂としては子供達の柔軟な発想力には一本取られたというわけである。
イベント会場での密かなブーム
DS本体の電波が届く範囲内で、それぞれが起動しなければならない特性上、知らない者同士でチャットする機会はそうそうないのだが、イベント会場での長い待ち時間等では、この機能が最大限に生かされる。会場まで足を運んでいる者同士、話題が合致する上、口下手な人でも気軽に情報交換できるというメリットがあるので、よりイベントを楽しめるのだ。
当然、列が動いたら、すぐにDSを閉じて移動に専念する。唐突に退室があっても電波状況を考えて受け流す寛容さ等、動きのある場所ならではのマナーも求められる(可能な限り入退室に挨拶するのは言うまでもない)。
DS発売直後から、密かにブームが続き、一時は4つあるルームが全て埋まる現象まで起きた。
ニンテンドー3DS以降は、残念ながら本体に標準搭載されなくなってしまったため、徐々に下火になっているが、未だイベントでチャットをする根強いファンはいるらしい。
3DSでピクトチャットを使うには
楽引辞典というDSソフトには、オプションで『漢字が使えるピクトチャット』が搭載されており、このソフトを利用すれば3DSシリーズでも、旧DSのピクトチャットと通信可能である(DSカートリッジのみ。ダウンロードやLLに入っているDSiウェア版は未搭載)。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズX』には、本作をモチーフとしたステージ「ピクトチャット」が登場する。クジラやミサイルなどの絵がステージ上に描かれていく。
続編の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』には「ピクトチャット2」として登場。絵柄は全て一新されている。こちらは『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にも登場。
また、戦闘中のBGMのひとつに「ピクトチャット」というものがある。なんとDSの起動音を基軸に、ピクトチャット内のキーボード入力や消しゴム、入室音などの効果音やWiiメニューの効果音等を使用したある種音MADのようなオリジナル楽曲である。
関連タグ
いつの間に交換日記←ピクトチャットの後継であるニンテンドー3DSダウンロードソフト。