概要
フトモモ科エウゲニア属の常緑高木。学名Eugenia uniflora。果実の形状がカボチャに似ていることからカボチャアデクの別名がある。他の別名としてスリナムチェリー、タチバナアデクなど。
葉は光沢のある緑でやや赤みを帯びる。白い花を咲かせたのち、直径2-3㎝の果実をつける。
果実は稜のある偏球形で、熟していないと松脂のような独特の臭気があるが、熟すと赤くなり、甘みが強い。生食の他、ジュース、ジャム、ゼリー、アイスクリーム、果実酒にされる。熟した果実は柔らかいためあまり日持ちしない。
日本では沖縄県で露地栽培が可能。沖縄に庭木として導入されているものの実はえぐみがあり、生食には向かないとされる。実生で旺盛に増え、沖縄県では定着予防外来種に挙げられている。若干の耐寒性を持ち、-3°Cまでなら枯死することはないため、将来は地球温暖化に伴い本州や九州などでも野生化したものが見られるかもしれない。