植物のチョウジ
フトモモ科フトモモ属の常緑高木。標準和名はチョウジノキ。モルッカ諸島(インドネシア)原産で、東南アジア、アフリカ、スリランカ、中南米などの熱帯で栽培されている。
チョウジノキの蕾を乾燥させたもの(クローブ)は、甘く刺激的な香りがあり、精油を含んでいて、香辛料のほか生薬としても使われる。また、インドネシア特有の丁子煙草(クレテック)の香り付けにも使用される。
紀元前3世紀頃、漢王朝では皇帝に謁見する際、口臭を消すためクローブを噛んでいたという記録がある。
丁子色は丁子そのものの色ではなく、丁子の煮汁で染めた色を指す。ベージュと似たような色。笑点の林家三平の着物の色に使われた。