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概要編集

CV:八木侑紀


本作の舞台である異世界を牛耳る魔王直近の配下である四大公爵家のひとつ「ファフニール家」の長女。種族はドラゴンであるが、普段は人間の10歳ほどの少女の姿で生活している。源蔵たちには、自分は「ドラゴンハーフ」だと名乗っている。

赤髪に金色の瞳が特徴の美少女で、頭とお尻に鱗状の角と尻尾が生えている。

なお、真の姿であるドラゴンへ変身すると服が破れてしまうため、変身の際は全裸になる。


生まれてからこれまで魔族の敷地内に閉じ込められて過ごし、毎日のようにヒト種を倒すための訓練をさせられたり、オークやゴブリン、トロルを材料とした不味い肉料理ばかり食べさせられる生活にウンザリし、家出して人間たちの暮らす街に一人で訪れるが、空腹で行き倒れていたところを主人公・柴田源蔵に介抱される。その後、自身を探しに来た従者のヴァンシュタイン・カーミラとの一悶着を経て、源蔵の承諾もあり彼らの家に居座ることになる。

また、その後に現れたエドガルド王国王女エドガルド・ラティス・アルテナの発言から源蔵が召喚された勇者であると知り、以降はその動向の監視も兼ねるようになった。


なお、呼称である「花子(はなこ)」は、とある事情でハンターたちに追われることになった際に源蔵によって即興で考えられた「デストロイヤー花子」が由来。以降、「ファフニール」の名前が表立って呼び辛いということで(本人の希望で)こちらの名前で呼ばれるようになった。


人物編集

名家の令嬢らしく、誰に対しても気品ある物腰柔らかな言動を用いる一方で、かなりの悪食かつ健啖家。ひろゆきや源蔵宅にいる魔獣たちに対しても「おいしそう」という認識を持ち、当初は「ペットショップ=精肉店」と勘違いしていた。ただし、人間については「雑食で不味いと聞いている」ため捕食する気は起きないとのこと。また、屋敷に軟禁状態で過ごしてきたためかかなりの世間知らずであり、源蔵の家に住み着いてからは食費で家計を圧迫し、仲間たち総出で金稼ぎをする際も「食べて金が稼げる仕事」を探したこともある。また恋バナも大好きで、そういった話題があると瞳を輝かせて興味津々に聞いてくる。


一方で、人の上に立つ者としての確かな考えや、度量の広さも持ち合わせているなど、名家の者として恥じない人物である。勇者である源蔵が魔王へ興味を持ち始めた際には警戒するなど普段の悪食や言動からは想像もつかない程に思慮深い一面も(もっとも、源蔵が魔王に興味を持ったのも「魔たちの王ならばどんなケモノだろう」という歪んだ性癖によるものだが)。


従者であるカーミラへはそのポンコツぶりを理解しつつも、自身への確かな忠誠心や一生懸命な姿からとても大切に思っておりアニメでは決闘でボロボロにされたカーミラの敵討ちをした事も。

ただし自身へ度を過ぎた変態行為をしようとした際には無言かつ真顔で容赦なく腹パンを見舞う。


種族がドラゴンというだけあり、小柄で可憐な外見に反して非常に力持ちであり、とあるクエストで源蔵とカーミラが満身創痍となる中、一人で大の大人である二人(源蔵に関しては体重約90kgはある巨体)を担いだ状態で魔獣の追走を退いて帰還したこともある。


真の姿がドラゴンであるため見た目よりもかなり重く、劇中では乗った馬車を壊してしまったことも。

またアニメ版によると、ファフニール家は四大公爵家屈指の武闘派一家であるらしく、徒手空拳による武術もたしなんでいる模様。因みに、得意技は「デスロール」とのこと…ワニじゃん。変身(もとい本来のドラゴンの姿になる)時には、淑女として衣服が破れたり汚れたりしないよう脱いでから変身をおこなう。そのためか、普段着ている衣類は上下一体型のワンピースドレスである模様。


TVアニメ『旗揚!けものみち』での花子編集

TVアニメ版では一部経歴が補完されており、本作オリジナルキャラクターで、ファフニール家と同じく四大公爵家に数えられる「ドラキュリアス家」当主の娘ドラキュリアス・ロスト・イオアナ・イオネスコ・アドリアン・ウルジカとの関係についても語られた。


かつて、武術において強い自信を持っていた彼女を、とある武芸大会でイオアナを圧倒的な力量差で軽く打ち倒し、以降、彼女から強い対抗意識を抱かれるようになる。…ただ、花子自身はまるで意識していないようで、再会した際にも顔と名前が思い出せず首を傾げることもしばしば。


とある魔族の宴会の席では、同じく宴に出席していたイオアナと、その従者のローゼに呼び止められる。イオアナたちから、花子が連れているカーミラが吸血鬼種の序列最下位の「レッサーヴァンパイア」であることを引き合いに「そんな奴が四大公爵家の従者などヴァンパイア一族の恥だ」と因縁をつけられ、カーミラが花子の従者に相応しいかの試験も兼ねて、序列第二位「エルダーヴァンパイア」のローゼと勝負させようと持ちかけられる。もしカーミラがしくじれば、イオアナのツテで新たなエルダーの従者を派遣すると提案されるが、これはイオアナの息のかかったヴァンパイアをファフニール家に送り込むことで、花子の強さの秘密を探らせようという目論見があった。


花子は(名シェフが作る宴会の料理を早く食べたい気持ちもあり)二つ返事でこれを承諾。その後、両者それぞれの主人が見守る中、カーミラとローゼの決闘がおこなわれた。当然、両者の種族としての能力差は大きく、カーミラは健闘むなしく敗北。予ての条約通り、カーミラを連れ去ろうとするイオアナたちだが、花子はカーミラへの愛着を語りこれを拒否。するとイオアナたちは「先に了承した約束を反故にされてはこちらの面子が立たない」として花子に土下座を要求。しかし花子は何の躊躇もなく、カーミラのために深々と頭を下げてみせ、その惨めな姿に満足したイオアナたちは上機嫌でその場を去っていった。


…しかし、両者の勝負はまだ終わらなかった。

首なし馬の馬車に揺られながら、先程の花子の姿を思い出して嘲笑していたイオアナたちの前に再び花子が現れる。花子は“武闘派”ファフニール家の家訓に従い「家の者が負けて、その上で主人が何もしなかったとなっては示しがつかない」として、今度は花子自身がイオアナたち二人を相手に勝負を要求。ドラゴンの姿になった花子は、驚くイオアナたちを尻目に二人を徹底的に叩き伏せ、カーミラの敵討ちを果たした。この一件以来、イオアナからはますます憎まれるようになってしまった。


その後、上述通り源蔵の家に身を置くようになった花子とカーミラだが、イオアナたちはこれを「勇者に敗北し屈服した」と決めつけて二人を糾弾し、ドラキュロス家が代わって勇者を打ち倒すことで花子たちの株を奪おうと目論む。その後、イオアナは勇者に対抗するべく同じく異世界(現実世界)から強者を召喚する儀式を行い、結果、源蔵ことケモナーマスクのライバルのプロレスラー・MAOを召喚。それぞれ源蔵一行に因縁を持つ両者は即座に意気投合し、勇者を倒すべく魔族を率いて人間の国に侵攻する。


源蔵宅で再会した両雄は、銀行員のクラウスの提案を受け、魔王軍VS勇者源蔵一行による闘技大会で決着をつけることになる。花子は前大会同様、出店された食べ物屋台に夢中になっていたが、「お嬢様のために」ローゼを倒して以前の借りを返そうと強張っているカーミラを見かね「自分のために闘うことはない」と声をかけ、彼女の緊張を解した。結局、カーミラは善戦むなしく再び敗北してしまうが、彼女の見せた成長はしっかりと花子や源蔵たちにも届き、壇上から下りた彼女を暖かく迎え入れた。


その後、いよいよMAOと源蔵の試合が執り行われることになり、イオアナたちもとうとう勇者の首を持ち帰ることができると浮足立っていたが、花子はMAOや源蔵の態度から既に両者の関係性について凡そ予想がついていたのか、イオアナたちに対して「おそらく貴女の考えているような結果にはならない」と宣告した。その発言の通り、二人の試合はイオアナの望むような殺伐とした決闘ではなく、歴戦のプロレスラーたる二人による熱い「プロレス」が展開され、試合後には全力を出し切った両者が手を取り合って和解し、これまでいがみ合ってた魔族や人間たちも一丸となって二人を称えるようになった。完全に目論見が外れてしまったイオアナたちの前に再び現れた花子は「源蔵は今後も自分が監視する」「邪魔立てすれば今度は容赦をしない」という旨を伝え、負け惜しみの悪態をつきながら逃げ去る二人を見送った。


…なお、優勝した源蔵一行には優勝賞金と今回の興行による莫大な利益が流れ込むハズだったが、途中で源蔵が起こした場外乱闘によって破壊された施設の修理代、カーミラの酒代、そして花子の飲食代により大赤字となり、花子はカーミラ共々、これまでにないほど怒り狂ったシグレからお説教を受ける羽目になった。


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ドラゴン娘 ケモノ お嬢様 食いしん坊 花子

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