概要
ジオン公国軍が保有するムサイ級軽巡洋艦の一隻で、ブリッジの形状が従来のムサイ級と異なり士官が身に着けるヘルメットを模しているのが特徴。
シャア・アズナブル少佐が、ドズル・ザビ中将より譲り受けた艦である。※資料によっては旗艦型ムサイ級巡洋艦と記載されている。
シャアは自身のザクに搭乗し積極的に前線に出るスタイルを取っていたため、部下のドレン少尉が艦長代理として操艦を請け負っていた。
『機動戦士ガンダム』作中では物語序盤の宇宙における母艦として登場しており、連邦の木馬と新型モビルスーツに追撃戦を仕掛けた。
ホワイトベースの地球降下時にこれを襲撃するためシャアの他クラウン、コム、ジェイキューのザク4機と共にコムサイを射出(設定上過積載)し宙域を離脱、以降の行方はわかっておらず、ファルメルに残ったドレンは再登場時に同じくムサイ級のキャメルを旗艦としたパトロール艦隊の艦長になっている。
小説版では、艦長はハマン・ラットム大尉が務めた。
機動戦士ガンダムTHE ORIGINでは
安彦良和氏によるコミック作品『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』では、【V作戦の本拠地捜索任務】に赴くシャアのためにドズルが贈った新造艦として登場。
単艦による特殊任務に充当するため、推力増強による追跡性能の向上や、高性能レドームやブレードアンテナを追加装備することによる索敵能力の引き上げがなされており、単艦性能は他のムサイ級よりも向上しているとされている(ドズル曰く『ムサイを超えたムサイ』とのこと)。
アニメーション版では第六章『誕生、赤い彗星』にて登場し、サイド3宙域で試験航海中に不審な動きをするサラミス級巡洋艦を発見・臨検している。
未OVA化部分では、コムサイによる地球降下時の設定に関しては降下前の補給でW・コムという従来型の倍の積載量を誇るコムサイを受領・搭載することにより矛盾を解消している。
立体物
1/1200スケール「シャア専用ムサイ」として販売。劇中同様コムサイの脱着が可能。
ガンダムコレクションシリーズにラインナップ。ただし、こちらは艦橋パーツの交換による再現となる。