プロフィール
概要
魔族の一種族「牙狼族」の女性。巨大な狼に変身できる。魔王四天王の1人『フェンガリル』の妹で自身も魔王軍の実力者だった。しかし兄はバナザ(後のフリオ)が安全確保のために魔素を消し去るために何気なしに使った浄化魔法の巻き添えを食らい、軍団ごと消滅。
自身はそれを知らずに兄の軍団への餌として幼女に化けて人間をおびき出していたところフリオと出会い、戦いになるが敗北。牙狼族の掟として自分より強いフリオを主に定め隷属しようとするが、奴隷制や差別が嫌いなフリオは頑なに拒否。ならばと自害しようとまでしたため、困ったフリオが妥協案として「(若い男女が行動を共にする理由として)名目上の妻としてなら」と提案されるが、フリオの強さと優しさに惚れたために本当の妻となると宣言する。
以降はフリオを「旦那様」と呼ぶようになり、彼と共に人間社会で暮らしているが、元魔王軍であり、名前が知れ渡っている恐れがあるため、略称である「リース」を名乗っている。
フリオとはラブラブで、所かまわずイチャつく。そのフリオと話す時は常時敬語で、時折ですわ口調が混ざる事もある。
一方で料理教室に通ってちゃんとした料理を学んだり(牙狼族には料理の風習がなかったため、当初は生肉を出したりしていた)と良き妻になろうと努力する一面もある。
後にフリオとの間に双子の姉弟をもうける。
フリオが結果的に兄の命を奪った事については『兄の仇』と『愛する夫』のジレンマで長らく悩み続ける……事すらなく「生き残れなかった兄が悪い」とあっさり受け入れている(ただし、それを聞いたウリミナスが引き気味だったことから、魔族が皆こういう考えというわけではなく、彼女自身、あるいは牙狼族独特の死生観である模様)。
能力
人化・獣化の両形態ともに近接格闘で戦う。武器は爪と牙で、爪は人化状態でも腕だけ獣化させることで使用できる。
魔法は高度跳躍や『近接転移』による短距離転移など、自身にかかった重力魔法を弱める『重力軽減』等の戦闘補助系、姿を変える変化魔法を使う。
各メディアでの描写
漫画版
原作小説では良くも悪くも肉食系女子なフェンリースだが、漫画版では作風の違いもあり色気よりも可愛らしさを優先して描かれている上に、フリオとの精神面での絆や彼女の心境などに改編が見られる。
例えば、フリオの妻になった理由として、「『召喚されたものの、勇者失格となり追い出され、天涯孤独の身』というフリオの境遇を聞き、放っておけないものを感じたたため」という部分が追加されている(アニメ版ではカット)。
また、魔人ヒヤに一度殺されフリオが時間を巻き戻して蘇生した際、怒りに我を忘れてヒヤを半殺しにしているフリオを見て、原作では、
「私のためにあんなに怒ってくれた」
と、喜んでいたのに対し、漫画版では当初は同様に喜んだものの、次第に見ていられなくなり、
「旦那様の優しさが私のせいで失われるのはくるしいです」
と涙ながらに止めている。
原作ではフリオの妻になったその日のうちに(性的な意味で)結ばれているが、これも漫画版ではヒヤとの一件の後になっており、それまで少しずつ絆を育んでいたという形になっている。
なお、髪の一部がケモノ耳のように逆立っており、漫画版では感情に合わせてピコピコと動くのだが、ちゃんと普通の耳は別にあり、オマケ漫画によると狼の姿の時の名残で髪が耳のようになってしまうとのこと。彼女はこれを「髪耳」と呼んでいる。
ただし、興奮したりすると髪耳が本物のケモノ耳になったり、尻尾が飛び出たりすることも。
アニメ版
基本的に漫画版がベース。
釘宮氏が演じるキャラでは珍しい巨乳キャラなのだが、氏の熱演もあり、漫画版以上に可愛い系のキャラとして描かれている。
上記のヒヤとの一件が第5話後半~第6話にかけて描かれたが、ヒヤが堂々とフリオとリースの「夫婦の営み」を覗こうとしたため漫画版とは違い未遂に終わった(漫画版ではこっそりのぞいており翌朝に気付いた)。
余談
彼女が着ているワンピースは、バナザ(=フリオ)がクライロード国から追い出された際に持たされた道具袋に入っていた粗末な服を、彼の「服再構築魔法」で変化させたものである。
ただし、アニメ版では魔法で変化させる様子が描かれなかったため、まるで荷物に最初から女物の衣服が入っていたともとられかねない描写となっている。
なお、主要人物の中ではかなり薄着なのだが、漫画版のオマケ漫画によると、狼系の魔族である彼女は体温が高めのため多少の寒さは平気らしい。
関連タグ
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)…中の人繋がり且つフリオと中の人が同じ主人公と嘗てコンビだった間柄。但し性格、体格は全く異なる上、主従が逆転している。
りぜる(りぜるまいん)…こちらも中の人繋がり且つ旦那様呼びするほど主人公にデレデレ。アニメ放送後に連想した視聴者が続出した模様。