概要
ネイティブ・アメリカン“イロコイ族”及び“ワイアンドット族”の伝承に伝わる邪悪な精霊の一種。
先住民の言葉ではダグァノエニエンと呼ぶ。
その名の通り大きさが人間の数倍もある顔だけの邪悪な人食い怪物で、毛に覆われた皮膚は分厚く、どんな武器も突き刺す事ができないとされる。
また頬からは鳥、あるいはコウモリの様な翼が生えており、鷲のごとく空を舞い上がったり、急降下する事ができるともいわれている。
我が物顔で地上を跋扈し、その鋭く尖った牙で生きとし生ける者たちの多くを餌食にしていたが、ある時、この怪物を何とかしなければならないと思い立った1人の女性の策略に引っ掛かり、熱く熱した石をさも旨そうなご馳走だと思い込んで食べてしまい退治されてしまったといわれている(ちなみに石を食べるふりをした女性に恐れをなして逃げ去ったというバージョンも存在するらしい)。
なお一説には疾風の精霊と考えられている所もあるという。