スペック
全長:83.6m(コンテナ部:48.8m)
全幅:21.2m
全高:27m
重量:1,133t
タイヤ径:5.5m
最高速度:280km/h
外装材質:プリズモナイト
概要
物語中盤よりフラッシュマンが使用する巨大トレーラー。
前部の赤いキャブと、後部の白いコンテナによって構成され、それぞれがタイタンボーイと、グレートタイタンの外装部への変形機構を備えている。またトレーラーとして地上を走行する他にも、コンテナに畳まれていたウイングを展開し、さらにキャブと完全に接続してタイヤを畳むことで、飛行モードとして大気圏内や恒星間の航行をも可能とする。
その動力炉は2万度の高温と50万気圧の圧力を生み出し、物語後半でのフラッシュマンのパワーアップの際には、これをマグが強化プリズムの製作のために活用したこともある。この動力炉から生み出される強大なパワーを駆使した体当たり、それにキャブのフロントボンネット部分から発射するタイタンミサイルが本機の武器となっている。
フラッシュタイタンは、元々はフラッシュ星の英雄タイタンの乗機として、100年以上も前から使用されてきたものである。そのタイタンが命を落とした後、フラッシュタイタンはメスを離反したレー・バラキへと託され、タイタンの遺言に従い地球において眠りについていた。
その後現代に至り、タイタンの予見した通りメスが地球に到来し、フラッシュマンがこれと戦いに及ぶ中、フラッシュタイタンはフラッシュキングの敗北に感応して再び起動を果たす。
一時は暴走状態に陥り、バラキでさえ制御するのに四苦八苦するというアクシデントに見舞われながらも最終的にフラッシュマンの元へと引き渡され、新たな戦力として彼らの戦いを支えていくこととなるのである。
備考
フラッシュタイタンは、元々マシンロボとして開発されたものであることが明らかにされており、本作終了後には逆にフラッシュタイタンをリデコする形で、マシンロボの関連商品として発売されたこともある。
また、当時バンダイの社員であった野中剛は、トレーラートラックをモチーフとしているのは『トランスフォーマー』シリーズのコンボイへの対抗意識がにじみ出ていると、後にムック本にて当時の販売状況なども振り返りつつ分析している。当時、男児玩具カテゴリでは『トランスフォーマー』が絶好調の売れ行きを博し、『フラッシュマン』や『スピルバン』『マシンロボ』といった3つのシリーズを合計してもなかなか敵わないという状況下において、「DXフラッシュタイタン」は単品としてはぶっちぎりの存在感を示し、バンダイ発の男児玩具の牙城を守る最後の砦であったという。
玩具は当初、DX超合金として発売予定であったとされるが、実際にはABS素材を中心とした「DXフラッシュタイタン」として発売された。本作以降も、2号ロボが超合金でないDX玩具としてリリースされる傾向はおよそ10年あまりに亘って継続され、「DX超合金」としての2号ロボの商品化は、1998年発売の「DX超合金 騎獣合身ブルタウラス」(『星獣戦隊ギンガマン』)まで待つこととなる。
コンテナ部分は、実際の商品においてはグレートタイタンへの変形の他、後部ハッチの開閉などのギミックが盛り込まれているが、企画段階では上部がまるごと大きく開くというスタイルも検討されており、実際の商品やプロップに反映こそされなかったものの、それを想定した展開状態での内部ディテールの画稿も描き起こされている。