概要
都市国家ストーガードのルビー氏族の指導者に拾われ、長じて宮廷魔道師になっていた。
都市に迫る氷河から逃れるため別の地域に移住しようという一派が現れた際に、離脱を許すかどうかを代表者の決闘で決めることになり、王の命により幼馴染と対決する。しかし、王を陰から操っていた狂気のプレインズウォーカー、テヴェシュ・ザットが決闘に介入し、彼らに殺されかけた時に彼女もプレインズウォーカーとなった。
隻眼なのは、ドミナリア氷河期の元となったシャード現象(兄弟戦争でのゴーゴスの酒杯の起動による大荒廃の影響で次元が多元宇宙から隔離された状態)を受けて開かれたプレインズウォーカーらの会談“虚月の頂上会談”に参加した際、会談場はプレインズウォーカーたちの戦場と化しその時の傷が原因とされる。
頂上会談の29日後、 フレイアリーズは、シャードの破壊および氷河期終止を目的とした大儀式、通称フレイアリーズの世界呪文を執り行う。これによってドミナリアの氷河期は終わり、”雪解けの時”を迎える。
ファイレクシアのドミナリア侵攻において、緑マナを駆使して応戦する。主に花を咲かせることによって守護をしようとしたらしいが、黒きマナに耐えられず押されていく形となった。後にウルザに協力し、プレインズウォーカーの同盟である『ナイン・タイタンズ』の一員としてファイレクシアに次元爆弾を設置・起動することには成功した。
こののち、ドミナリアとファイレクシアの激しい戦を生き延びている。
最期
ドミナリアは数千年にわたる相次ぐ大変動にさらされ、その被害が傷跡から次元の裂け目が生まれ全てを捻じ曲げる大災害が発生。
ドミナリアのスカイシュラウドにも次元の裂け目が発生。
フレイアリーズはその場に赴き、裂け目の中にスカイシュラウドがファイレクシアの脅威に飲み込まれるというもう一つの可能性を目撃し、裂け目の修復を決意する。
フレイアリーズは自らのプレインズウォーカーの灯と引き換えに裂け目の修復を行うが、彼女は裂け目に飲み込まれてしまう。
だが、フレイアリーズはその命と引き換えに裂け目の修復を完遂。その過程でスカイシュラウドの大半を道連れにしてしまうが、全てが裂け目に飲まれることはなく、彼女は三度世界を救い、その生涯を終えた…
彼女の名の力は二つの意味をもつ――ただの守護者というだけではなく、その命全てをエルフのために捧げた者として。
カード性能
長らく彼女自身がカード化される事はなかったが、統率者戦用特殊セット『統率者2014』にて統率者として指定可能なプレインズウォーカー・カードとしてカード化された。
ラノワールの憤激、フレイアリーズ
マナコスト | (3)(緑)(緑) |
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カードタイプ | プレインズウォーカー — フレイアリーズ |
初期忠誠度 | 3 |
能力 | [+2]:「(T):あなたのマナ・プールに(緑)を加える。」を持つ緑の1/1のエルフ・ドルイド・クリーチャー・トークンを1体生成する。 |
[-2]:アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。 | |
[-6]:あなたがコントロールする緑のクリーチャー1体につきカードを1枚引く。 | |
ラノワールの憤激、フレイアリーズは統率者として使用できる。 |
エルフたちの守護者ということでラノワールのエルフ相当のトークン生成能力を持っている。
ちなみに日本語版カードには誤植が存在し、[+2]能力の「戦場に出す」が「場に出す」になってしまっている。
[+2]能力でマナクリーチャーを展開してフィニッシャーに繋げ、[-2]能力で相手のマナアーティファクトを破壊、余裕があれば大量ドロ―…と言う形になるだろう。
しかし、統率者PW全てに言えることだが、統率者に指定すると統率者ダメージ21点での勝利が無くなってしまうのが最大の欠点であろう。
幸い、発生するトークンはエルフなので、エルフを参照にするカードと組み合わせれば何らかの勝機は見えてくるだろう。