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概要

バルカン半島東海岸で話されるスラヴ語派南スラヴ語群の言語。ブルガリアの公用語であり、周辺のルーマニアトルコなどにも話者が分布している。また欧州連合(EU)でも公用語のひとつとして指定されており、同連合の公用語では2022年現在唯一キリル文字を用いる言語となっている。


最も近縁な言語として北マケドニアの公用語であるマケドニア語が存在しているが、ブルガリアでは政府がマケドニア語を「ブルガリア語マケドニア方言」と見なす見解を示す(しかもそれを理由に「マケドニア語という独立言語」を公用語とする北マケドニアのEU加盟に難色を示す)など微妙な関係である。その他、セルビア語クロアチア語など(まとめてセルビア・クロアチア語とも)とも近縁に当たる。


元々ブルガリアは東ローマ帝国に近接した位置にあった事からスラヴ諸国の中ではいち早くキリスト教の独立正教会が成立しており、その関係でブルガリアに滞在していた東ローマの宣教師によって考案されたキリル文字やブルガリア周辺で用いられていた言葉をベースとした「古代教会スラヴ語」がキリスト教伝道とともに東欧に広まるなど言語面でも大きな影響力を持っていた。もっとも現代ブルガリア語自体はオスマン帝国支配下の18世紀になって当時の口語をもとに新たに規範化された比較的新しい言語ではある。


文字

前述の通りキリル文字が表記に用いられる。文字自体はロシア語で用いられるものからЁ、Ы、Эの3文字を除いたものとなっているが、Ъが弱いアを表す母音字として用いられるなど発音には細かい違いがある。


文法

名詞の格変化の複雑さでその筋ではよく知られるスラヴ語派の一員でありながら、ブルガリア語は名詞の変化が単数形か複数形か、並びに特定のものを指すのかそうでないかによってのみ変化する相対的にシンプルな体系となっている。一方で動詞については複数の語の組み合わせによってロシア語などよりも多くの変化を行うという特徴がある。これらの点において、ブルガリア語とそれ以外のスラヴ語の関係は、英語とそれ以外のゲルマン語との関係に似ていると言えるかもしれない。

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