概要
学名の意味は「平らに突き出した歯」
生息年代:新生代新第三紀中新世前期~後期
体長4m・体高3m程
同時代では「ゴンフォテリウム(学名の意味:釘の獣)」、鮮新世の北米大陸に生息していた「アメベロドン」とともに「シャベルキバゾウ」の異名を持つ。本種の化石はアフリカ、ユーラシア、北米大陸で確認されている。
最大の特徴は名前の由来となったシャベルのような幅広い牙が生えた下顎で、かつてはこの下顎と牙で水辺の水草をすくい取って食べていたと考えられていたが、彼らの四肢は多くのゾウと同様に陸上生活に適していたことが判明。また牙には摩耗痕が見られたことから、現在のアフリカゾウやインドゾウのように草原や森に住み、牙は木の葉や枝を食べる際に木の枝を切断するために鋸の要領で何回も擦り付けていた可能性が高い。