概要
フルネームは「スジスワフ(またはゾディソワフ)・ベクシンスキー」。
1929年にポーランドで生まれ、少年期にポーランド侵攻を経験している。
不気味で退廃的で死や恐怖を感じさせるような作品を多く残しており、これはベクシンスキーの世に対する不信感を表していると言われている。
しかし、彼自身は作品に何かしらの物語性やメッセージを秘めているつもりはなく、作品について解説を求められても「大切なのは絵画そのものが鑑賞する者に語りかけ、呼び起こす感情である」と語っており、作品のイメージは各人が鑑賞した時の感想に委ねられている。
作品のほとんどにタイトルがつけられていないのも、この性質によるものと思われる。
最期と作品の行方
そんな彼の人生は2005年2月22日、自宅で頭と胸をめった刺しにされて殺害されるという壮絶かつ凄惨な形で幕を閉じる事となる。
犯人はベクシンスキーの友人の息子とその従兄弟で、借金の頼みを断られたのが動機とされている。
ベクシンスキーが遺した作品の多くは、彼の友人であるピョートル・ドモホフスキが所有しており、後にとある日本人によって購入され、大阪の美術館に展示されていた。
しかし、現在その美術館は閉館されており、ドモホフスキが連絡を試みたものの日本人は音信不通のまま消息が途絶えてしまっており、59点にも及ぶベクシンスキーの絵画は2020年の現在も行方知れずとなっている。
関連イラスト
もちろん実際には絵にそんな呪いはかかっていない。