概要
ボーチャードピストルと同年に発売されたM1894を基に、ルイス・シュマイザー(ヒューゴ・シュマイザーの父)が設計し、ヒシテイション・ロックと呼ばれる遅延式ブローバック機構を持つ。トリガーの前にマガジン部があり弾薬5発をクリップにより装填する。
専用の弾薬として5mmベルグマン弾、6.5mmベルグマン弾、8mmベルグマン弾が開発され、ベルギーのAEP社で改良されたマーズ・ピストル用の9mm×23ベルグマン弾(9mmラルゴ弾)も加わった。
AEP社のトレードマークがバヤール(Bayard。魔馬)だったため、AEP社製のマーズピストルは英語で「ベアード・ピストル」と呼ばれる事がある。
マーズ・ピストルはM1903としてスペイン軍、M1910としてデンマーク軍に採用された。