曖昧さ回避
1.の概要
盆の最終日の次の日に当たる旧暦7月16日に現れる異形の来訪神で、赤土と墨で塗られた異形の仮面を被り、ビロウの葉とシュロの皮を身にまとって演じられる。
午後になり聖地(テラ)から古老の呼び出しと太鼓の音に誘われ、3体のボゼが盆踊りの行われている公民館の広場に現れる。
このとき会場は騒然となり、悲鳴を上げ泣き出す子供もいるという。
ここでボゼは女や子供を追いかけまわし、手にしたボゼマラという棒で赤い泥水を擦り付けてくる。
この泥水には悪霊払いと、子宝を授ける力があるという。
太鼓のリズムが変わるとボゼ達は広場の中央で踊りだし、最後はやはり子供たちを追い回して去っていく。その後公民館では酒や料理を楽しみ、去ったボゼたちはテラへ戻り仮面を粉々に壊すという。
現状
1989年に無形民俗文化財、2017年には重要無形民俗文化財に指定され、2018年に「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコの無形文化遺産に登録された。
創作での扱い
日本では類を見ない非常にユニークな仮面が用いられるため登場することがある。
- 水木しげる作品
『鬼太郎国盗り物語』に登場。
沖縄出身の縞模様のある髪の女性姿の妖怪で、「ゴーストカー」の回の最後に来訪神の姿で登場。
ねずみ男とともにムー帝国の刺客として暗躍。
飴をなめさせることで相手を操る力を持ち、強い神通力を持つ役小角三十世に鬼太郎を倒させようとしたが失敗。最後は「たこ神」に締め付けられて退治された。
鹿児島県代表永水女子高校3年生の薄墨初美は「悪石の巫女」と呼ばれ、身の丈ほどもあるボゼの面を被っている。