概要
ゾウ科アフリカゾウ属。アフリカの熱帯雨林に棲息し、シンリンゾウ(森林象)の異名を持つ。
嘗ては、アフリカゾウの亜種と考えられていた。然し近年のDNAを用いた研究により別種と呼んでも差し支えない位に種が異なる事が判明し、現在は独自の種として扱われる事が多くなった。
体はずんぐりしており、肩高2.2メートル内外。名前の通り耳が丸く、牙が下向きに生えるのが特徴。一般的に蹄は前肢が5本、後肢は4本であり、アフリカゾウの前肢4本、後肢3本よりも一本ずつ多い(但し両種とも蹄の数には変異がある事が知られており、蹄の数は必ずしも分類の決め手にはならない)。
人に慣れないアフリカゾウと違い、ある程度人に慣れる事から、戦象として家畜化され、カルタゴのハンニバル・バルカ将軍もローマ遠征時に37頭を帯同させている。