概要
てんとう虫コミックス40巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録「大砲でないしょの話」に登場。
付属のモニターにターゲットを映し出し、ロックオンした後メッセージを吹き込むとそれが雲となって発射され本人に当たるとはじけてメッセージは伝わる。ちなみにメッセージは音なため壁も通り抜けることができ、演出に関しては1985年版では色がピンクだったが、2017年版では漫画の吹き出しのようになっていた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1985年5月17日に、水田版は2017年11月17日にそれぞれ放送している。
1985年版
- 冒頭には実際にのび太が見つけた木イチゴを食べている様子が描かれていて、翌日しずかにこのことを伝えていた。またジャイアンに迫られた際は「知らない!知らない!」と大声で叫びながら逃げていた。またドラえもんはのび太と一緒に木イチゴを見つけていたため、この後はそのことを知っている前提で話を進めていた。
- ドラえもんは「パパ、部長さんが急用、部長さんが急用。すぐに連絡せよ」とメッセージを送っていた。またママはメッセージが伝わったことが分かると、安心して買い物に出かけたため、のび太はショートケーキを4つ買うようメッセージを大砲で送っており、ママはこれでショートケーキを4つ買うことになってしまい、ドラえもんは呆れながらものび太と一緒にこれを食べていた。だがこれにより2人は完全にしずかに連絡することを忘れていたため、急遽倍速で映像が巻き戻しされ思い出した。ちなみにメッセージが届いた時しずかはベッドに座りぬいぐるみを持っていた。
- ジャイアンとスネ夫は最初、ドラえもんとのび太が自分達の母親の声真似をしてメッセージを撃ってきたのでそれに騙されて退散したが、すぐに偽物だと分かって引き返してきた。
- 悪口を言われて怒ったジャイアンとスネ夫は野比家の前まで来て、明日学校でひどい目にあわすと脅したため、観念したドラえもんとのび太は再び大砲を使って木イチゴの場所を教えた。そしてその後移動中に2人から色々言われたもののしずかが皆で仲良く食べることを注意したため、最後は皆で仲良く食べている様子だった。
2017年版
- のび太が見つけたのはイチジクに変更され、のび太は体育の時間のランニング中に裏山を走った際、滑って転がった先でこの木を見つけた。そして泥だらけになりながら学校にビリで帰って来ていて、この時はしずかにもイチジクのことは話ていなかった。またドラえもんはのび太からイチジクのことを聞いた際、しずかもこれが好きだからもしかしたらジャムを作ってくれるかもしれないと期待していた。
- パパへのメッセージはのび太も一緒に伝えていた。
- 最初にしずかにメッセージを送ろうとした際、彼女が入浴中だったためもう少し後にすることにし、その間ジャイアンとスネ夫にイタズラのメッセージを送り、これのせいでジャイアンはおかしを盗み食いしていることが母ちゃんにバレ、スネ夫は見つめていた鏡に「世界で一番見栄っ張り」と言われてしまった。
- メッセージが送られてきた時しずかは足は組んでおらず、野比家に向かった際はバッグを持っていた。そしてジャイアンとスネ夫はイチジクのことは知らなかったので、先ほどのイタズラに怒って野比家にやってきた。
- ドラえもんとのび太が悪口のメッセージを追いかける下りが少しだけ描かれ、ラストではジャイアンとスネ夫にもイチジクを食べられてしまい、ドラえもんとのび太はガッカリしていた。