解説
「メーベルワーゲン(=家具運搬車)」は戦車に随伴できる機甲部隊用の防空車両として開発された。ただし、あくまでも本格的な対空戦車が開発されるまでの「つなぎ」として作られたものである。
主武装は3.7cm対空機関砲1門で、ほとんど無改造のIV号戦車の車体に搭載された。一応、乗員保護用の装甲板で囲まれていたが、対空戦闘時は四方向に開放されるため、乗員が全くの無防備になってしまうことが問題であった。
2cm4連対空機関砲を搭載したものも試作されたが、こちらは生産には至らなかった(同じ2cm4連対空機関砲を武装をしたヴィルベルヴィントとは別のものである)。