ZSU-23-4
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ぜーえすうーどゔぁーっつぁちとりーちとぃーりぇ
ソビエトで開発された自走高射砲(対空戦車)で、PT-76水陸両用戦車の車体にレーダーつき23mm機銃の砲塔をのせている。その火力は航空機にとって悪夢以外の何者でもなく、アフガン侵攻で初登場して以来は脅威でありつづけている。本車両の愛称である「シルカ」とは、アムール川にそそぐ川の名前で、他の川と合流してオホーツク海へと流れこんでいる。
1958年から開発が始まった自走対空砲(対空戦車)で、ソビエトでは初めて目標捜索・照準にレーダーを装備した車両である。1965年のパレードで初めてお披露目され、以来さまざまな戦場で空を睨みつづけている。
レーダー装備の対空戦車としては初期のモデルで、のちのゲパルト等に比べると見劣りがする点もある。例えば「レーダーを一つしか装備していない」という点である。
索敵と目標追尾・照準を1つのレーダーでこなすため、目標追尾・照準モードにすると他の目標を探すことが出来ないのだ。後発の対空戦車はレーダーを2つ装備することで問題を回避している。
また機関砲の冷却能力が不足しており、連続射撃を継続すると銃身が融解したり、引き金をOFFにしても射撃が止まらなくなる(コックオフ)現象をひきおこしてしまう欠点が存在し、
特に輸出されたシルカを実戦で使用した中東諸国から問題視された。冬のロシアでは問題にならなかったかもしれないが・・・。
今なお現役で活躍している。これは後継の配備が中々進まないという事実が大きく、とくにレーダーを装備する点が価格高騰を招いている。
(これは日本の87式自走高射機関砲にも共通)
来襲する敵攻撃機に対しては、なによりも弾幕をはって追い払うのが主目的の対空戦車なのだが、数が揃わなければ脅威はダダ下がりであり、これがさらに有効性に疑問をかけている。
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