概要
第二次世界大戦時のドイツ陸軍では、メーベルワーゲンをはじめとする対空戦車が開発されていたが、開発期間短縮を優先したため砲塔上部がむき出しになっている、搭載した対空機関砲に不満がある(ヴィルベルヴィントの20mm砲は威力不足、メーベルワーゲンとオストヴィントの37mm砲は発射速度が遅い上に1門のみ搭載)などの欠点があった。
そこで発射速度と破壊力に優れたMK108 30mm機関砲を2門装備し、上面も密閉した砲塔を積んだ本格的な対空戦車を開発することになった(当初はXXI型潜水艦に搭載される砲塔を転用する予定だったが、改修が必要だったため改めて設計されることになった)。
1944年4月に開発が始まり45年2月に試作車が完成。3月から量産が始められる予定であったが、結局7両分の車体と少数の砲塔を生産したところで計画中止となった(車体はオストヴィント用に転用)。