概要
遥かなる未来の時間軸に置いて既存する全ての陸地が海の底へと沈み、それに代わるかのように浮上して来た地球最後の大地“ゾティーク”に存在する“ズル=バ=サイル市”の墓地を守護する神。彼の傍には紫のローブを身に纏い、髑髏の仮面を被った食屍鬼の神官が仕えているという。
かつて食屍鬼たちの頂点に君臨し、彼らから崇められていたとされるが、現在はモルディギアンを崇拝する信者たちはごく少数しかいないとされる。
黒色の芋虫の様な円柱型で目を開けられない程の眩しさを放っており、顔には目が無く、手足も無い姿をしているといわれているが、実際には姿かたちは定まっておらず、自由自在に変更できる為、その姿は仮初の物でしかない。 なお、本来は未来の時間軸の存在であるが、現代の時間軸にも現れることがあるらしい
食屍鬼たちにとってモルディギアンは死の象徴であり、その為ドリームランドでは年老いた食屍鬼はこの神を恐れ宥める為に仲間たちの死体を捧げ慰める。また、ズル=バ=サイル市では全ての死者を捧げることで慰撫するのだという。
モルディギアンは死を司る神である為、死者に関しては自分の取り分として権利を主張する為、少しでも命あるものに対して迄は自身の権利を要求する事は全く無い。
よって埋葬された死体を持ち出そうとでもしない限りは遭遇したとしても、副葬品を盗んで持ち出そうとしていようが不干渉を貫くので安全であり、その点では公正で謹厳実直な神ともいえる。
ただしこのストイックで正しい姿勢はあくまでも未来の時間軸での話であり、現代の時間軸では己の欲望を満たすために女性たちを利用する事もあるとかなんとか…。
ちなみにモルディッギアン崇拝の中で最も禁忌とされる行為が死者を蘇らせるという行為そのものであり、もしも自分の取り分を横取りされたとモルディッギアンが感じた時はモルディッギアン自身や彼の崇拝者たちによって惨殺される運命が待ち受けているという。
なお、モルディッギアンを崇拝している行団の1つである“納骨堂神教団”が所有している魔導書『食屍鬼写本』にはこの神と教団についての詳細が書かれているといわれているが、この本を読んだ者はもれなく食屍鬼と化してしまうので、読むならばそれ相応の覚悟が必要かもしれない。
ちなみにシャーラッシュ=ホーやキノトグリスと同一される事もあるらしい。
別名
納骨堂の神