概要
モンキーマンとは名前の通り成人男性ほどの大きさの猿のように毛深い二足歩行の獣人で、体長は1.5m~1.8m。
身体能力が高く、かなりの跳躍力を持つとされ、ヒンディー語ではカーラ・バンダル(黒い猿:Kaala Bandar, Kala Bandar)、もしくはバンダル・マーナブ(猿人間:Bandar Maanav)と呼ばれている。
インドのニューデリーにおいて、2001年4月から5月頃にかけての夜に頻繁に出没して、家屋の屋根沿いに跳梁しながら路上生活者に鋭い爪や牙で襲いかかって怪我をさせたと騒ぎになった。
当初の目撃証言での姿はシンプルな獣人であったが、猿のように上半身が毛むくじゃらで、鋭い爪を持ちズボンをはいている、ヘルメットを被っているなどのまるで宇宙人よりの証言が増えていった。
この襲撃によって、一説によると2~3人の死者が出たともいわれ、ニュース特番が放映され、新聞では4分の1の記事がこの事件についてのものになった。
警察が捜査に乗り出し、騒ぎは懸賞金がかけられるまで拡大したが、1ヶ月程度で目撃されなくなり沈静化したといわれる。
警察は調教された猿、強盗や通り魔の犯行ではないか考えていたが、このUMAの体毛や足跡などの痕跡が発見されなかったことから、集団ヒステリーであったと結論づけている。
また警察の捜査によって、この地域では24時間の電力供給があったことから、それを狙った住民たちが仕組んだデマであったという説もある。
インドでは猿を神として崇拝する文化があるため、一部の住民は神の裁きとして受け止めていたようだ。
なおインド北部のダーラやサヘウァには、赤や青に光る「カメに似た長髪の男」「機械的」という証言のあるムノチュワ(顔を引っ掻く者)というUMAがおり、2002年の目撃証言によるとモンキーマンと一緒にいたとされる。
どちらも夜間に人々を襲う点が一致しているため、同種ではないかという意見もあるが証拠に欠けている。