概要
「世界を導く子どもたちを得て、私は幸せに思っていますよ」
フライアの開発室長レアの妹。
特殊部隊ブラッドの創設者。母性的な雰囲気を持つ物静かな女性。
幼少の頃に負った怪我により自力で歩くことができず、常に車椅子に座っている。
神機兵の産みの親である故ジェフサ・クラウディウスは父親にあたり、姉妹揃ってフェンリルでも名の知れた優秀な科学者である。
また、かつては孤児養護施設『マグノリア=コンパス』を経営していた経歴を持ち、ここの出身者であるジュリウス・ヴィスコンティ、シエル・アランソン、ロミオ・レオーニ、香月ナナ、リヴィ・コレットにとっては育ての親的存在でもあった。
しかし、どこか機械的かつ非人間的でもあり、何かを企んでいる気配を見せ、ブラッドの面々がフライアを離れてからは徐々に不穏な動きを見せ始める。
名前の元になったのは旧約聖書に登場するヤコブの妻ラケルと思われる(姉のレア博士と同名の人物も聖書に登場する)。
外部作品での出演
彼女が命を落としてしまった後の後日談にあたる作品「ゴッドイーターレゾナントオプス」では「追憶のラケル」名義での登場となった。
関連タグ
ゴッドイーター2 レア・クラウディウス ジュリウス・ヴィスコンティ
※以下、ストーリーの重大なネタバレがあります!注意!
ネタバレ
『ゴッドイーター2』におけるほぼ全ての事件・騒動の黒幕。
その目的は終末捕喰を引き起こして地球環境を再生することにあるが、前作で同じことを企んだシックザール支部長の『アーク計画』が選ばれた者限定とはいえ人類の存続を最終目標にしていたのとは異なり、彼女の場合は人類の完全絶滅を目論んでいる。
そのための手段として、10年以上前から人間関係や立場を利用した様々な下準備や謀略を何重にも張り巡らせており、その過程で事実に感付き始めていた実の父親を口封じに謀殺している。
これらの行動に悪意はなく、むしろ純粋なまでに冷徹であるとも言えるが、その一方で滅びを『人類への試練』と表し、これを乗り越えることを期待するかのような言動も見せている。
ラケルがこのようになってしまった発端は幼少時代にまで遡り、少女時代の彼女は寡黙で何を考えているかよく分からない性格で、対照的に明るく快活だった姉レアとはよく衝突していた。
そして、ある時怒った姉に誤って階段から突き落とされ、意識不明の重体に陥ってしまう。
通常の手術では命は助からないとされていたが、娘の救命を切に望む父ジェフサ博士のたっての肝煎りによって、密かに手術に偏食因子の投与が行われ、これが彼女の肉体に奇跡的に適合したことで、歩行能力を失う代わりに一命を取り留めることに成功する。
しかし、これ以降『声』(終末捕喰の達成を望むアラガミの本能)が聞こえるようになり、これに従っていった結果今のラケルが形作られ、人類を滅びに導く算段を立てていくこととなる。
実の父を謀殺する、利用価値の無くなった姉を身一つで放逐するなど、実の家族に対して何の感慨も持たないほど冷徹かつ機械的な一方、自らが手塩に掛けて育てたブラッド、ひいては終末捕喰の特異点として育成したジュリウスに対して歪んだ執着を見せるなど、人間的感情も併せ持つ。
その真意は謎に包まれており、最期の決着まで分からない。
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