概要
椎名橙の漫画作品、およびそれを題材としたTVアニメ『それでも世界は美しい』の登場人物。物語世界の「大陸」を支配する「晴れの大国」の君主にして、主人公ニケ・ルメルシエの夫。
本名はリヴィウス・オルヴィヌス・イフリキア。通称は「リヴィウス1世」と表記するのだが、ニケやバルドなどの身近な人物は愛称としてこう呼ぶため、タグも大半が「リビ」となっている。
黒髪(アニメ版では若干青色)に黒目であどけない顔立ちであり、女装がとんでもなく似合う。ミラ&ニア曰く「美少年」。
来歴
年齢は11歳だが、即位してわずか3年で大陸全土を支配し事実上の世界征服を成し遂げた。
母親は少数民族出身の身分の低い女性であり、彼女が暗殺されてからは、復讐のため「世界を倒し、従属させる」行動を開始。腐敗した政治体制を打破し、反対する諸国を圧倒的な武力で撃滅するなどの大鉈を振るった。
戦後すぐに大規模な灌漑設備を整え、慢性的な水不足に苦しんでいた都市や農村部に生活用水をもたらしたため、自国民からは賢帝として慕われているが、社会的地位の剥奪や容赦のない粛清で恨みを持つ者も一部おり、のちのちの禍根となっている。
世界を手中におさめ治世が軌道に乗った頃、鎖国国家である「雨の公国」に興味を示し、その王女を「自治を認める代わりに妻によこせ」と難題を吹っ掛け、第4王女のニケを娶った。元来の目的は、万年水不足の晴れの大国に雨を降らせるためのお天気ボックス係として呼んだにすぎなかったが、姫との交流を深めるうち次第に閉ざしていた心を開くこととなる。
ちなみに10巻で12歳の誕生日を迎えた。
人物像
「くそマセガキ」「アイツはいったい何歳なんだ」などとニケが評したように、11歳とはとても思えないほど大人びている。言葉使いも荒々しく傲慢な印象を与えるが、勤勉で優秀。為政者としての執務能力も非常に高い。
母親を失ってからは感情を殺し、ものごとも人物も合理的かつ物質的にしか捉えていなかったが、ニケとの邂逅により次第に年相応の少年らしい……訂正、多少大人びてはいるが人間臭い一面を見せることも多くなった。
子供とは思えないほど色気のある受け答えを行うのも特徴的であり、殊にニケに関してはそれが顕著。本人曰く「俺は他人を玩具にするのは構わんが、玩具にされるのは大嫌いなんだよ!」とのこと(ニケは「サイテーだな…」と答えている)。性欲に関しても年相応にはある様子。
何気に運動神経が良く、大人と真正面からチャンバラして白星を治めたこともある。繰り返して言うが、11歳で。化け物である。