概要
ポーランド南西部にあるジレジア(現在のシュレジエン)にそびえるリゼンベルク山に頂上に住まうとされる悪霊。
「リュベザル」と呼ばれることもあり、コラン・ド・プランシー著書の『地獄の辞典』では、右手に二股のフォークを持った、禿げた頭に日本の天狗のような長い鼻、首の周りには木葉が生えており、胴体は樽、右手は蟹のハサミ、左手は甲虫の足、右足は山羊、左足は鳥になった姿。水木大御所の著書の書物では昆虫や動物の各部分を集めて造られた様な姿だと紹介されている。
伝承によると、風や雨を自在に支配して操れる魔力を持っており、もし己の棲み処が穢されるような事がおこれば、直ちに峰々を暗雲で覆ったり、局地的な嵐を引き起こすとされる。
また、一説によれば四大精霊の土を司る精霊にして地中の宝の番人であるノームと同一の存在にして、彼らの王であるという。