クトゥルー*曖昧さ回避
- クトゥルフ神話に登場する架空の書籍。魔導書。ルルイエ
- 1を由来とするゲーム「斬魔大聖デモンベイン」に登場するキャラクター。
クトゥルフ神話
クトゥルフ神話作品に登場する代表的な書物。魔導書。英語名は「R'lyeh Text」
初出はオーガスト・ダーレス作の『ハスターの帰還』。
内容はルルイエの主であるクトゥルフ(クトゥルー)とその眷属たちなどの知識や歴史、呪文などが記されているとされる半ば正体不明の書物。
特にその書かれている呪文の効力たるは凄まじいものがあり、少しでも詠唱しようものなら直ぐさま効力を発揮し、詠唱者に何かしろの影響を与えてしまうとされている。
クトゥルフ神話には魔導書が幾つも登場し、そこまで知名度が高い魔導書とはいえないが、モロにクトゥルフについて書かれているという意味では最重要といえる。ファンタジー作品によっては原作同様の力を秘めた魔導書として登場することがある。
TRPG『クトゥルフの呼び声』において、漢文で書かれたという設定が語られた。日本のTRPGではそれを膨らませて、夏王朝の時代に書かれた『螺湮城本伝』という原典と人皮で装丁されたイタリア語版の存在が設定された。山本弘著『クトゥルフ・ハンドブック』ではイタリア語版の起源として、マルコ・ポーロが中国から持ち帰ったものをフランソワ・プレラーティが翻訳した、という経緯が語られ、後述のFateシリーズ作品に反映されることになる。
「斬魔大聖デモンベイン」
CV:こおろぎさとみ
クトゥルー崇拝に関わる禁断の魔導書ルルイエ異本の精霊である。
異界のものの召喚に関する知識が記されている。
インスマウス沖の島の聖堂に祀られていたが、ウェスパシアヌスにより持ち出される。
外見は金と紫のオッドアイで、アル・アジフ、エセルドレーダ同様に少女の姿をしており、異界の装束を纏っている。非常に無口で、喋るシーンは主に呪歌を紡ぐときだけである。
「クトゥルーの召喚」に必要不可欠であり、ブラックロッジにより「C計画」を実現する為に用いられることになる。
その他の作品でのルルイエ異本
『ルルイエ異本』の一部分を再現したテキストが収録されている。
ジル・ド・レェの宝具「螺湮城教本」。『ルルイエ異本』のイタリア語版。であるが、Fate各作品の舞台となる世界・宇宙にはクトゥルフ神話の邪神は存在せず、平行世界含むこの世界の外側、外宇宙、異次元にそれに相当する超存在がおり、それをある作家が創作神話の形で言い当てた、という扱いとなっている。
そのためFate世界でのルルイエ異本の原版は、クトゥルフ神話本体とは異なる経緯で制作・伝承されたことになる。