レオ(ジャングル大帝)
れお
CV
- 太田淑子(1965年版)
- 外山高士(新ジャングル大帝 進めレオ!)
- 林原めぐみ(1989年版の第2話まで)→古本新之輔(第3話以降)
- 津嘉山正種(1997年・劇場版)
- 鶴野恭子(KYOTO手塚治虫ワールド)
- 川田妙子(アニメ:ジャングル大帝-勇気が未来をかえる-)
ジャングル大帝シリーズの主人公であるホワイトライオンの少年。一般に知られるのは鬣(たてがみ)が生え揃っていない少年期のデザイン。父親はパンジャ、母親はエライザである。
人間たちによって囚われ、海外の動物園に輸出されようとしていたエライザが船の中で産んだ息子であり、レオの行く末を案じた母親によって海に投げ出され、アラビア半島に流れ着いた際に人間のケン一に拾われた(原作。アニメ版では出会い方がシリーズによって異なる)。このような生い立ちの為に人間の言葉を話す事が出来、父親ほど人間たちに対しての深い憎悪は持ち合わせていない。
その後、ジャングルへ帰りライヤと出会い、パンジャの出自を知り、ライバルたちとの闘争を繰り広げて動物たちの王となる。ライヤとは最終的に結ばれてルネ・ルッキオを授かるのだが、彼女は紫斑病に冒されて先立たれてしまう。彼もまた、月光石を巡る探検に参加し、ムーン山の頂上に到達するが、裸眼で雪山を登ったため雪目で視力を大きく落としてしまう。そこから帰還する途中、吹雪で遭難したヒゲオヤジの命を助けるべく、あえてヒゲオヤジを襲って自分を殺すよう仕向け、ヒゲオヤジに自らの肉と毛皮を捧げた。
『海底超特急マリンエクスプレス』ではスターシステムの一環として、ムー帝国のサファイアの相棒として大人時代のレオが登場。シャラクの超科学の影響で飛行能力を有しているが、原作とは違い、喋る事は出来ない。
『ブラック・ジャック』にも「ルナルナ」の名でゲスト出演。
アフリカの野生下に居たが、白いという物珍しさから見世物として密猟者に捕らえられ、日本に連れて来られる。そして慣れない都会暮らしと衆人環視から心労に陥り、BJのもとへ運ばれてくる。BJはこれに対しルナルナに色素を打ってふつうのライオンと同じ色にした。それを見た興行主はショックから「秋田書店の色指定ミスだ!」とメタ発言を叫び、売れなくなったルナルナをやむなく野に還した。
実はビジュアル面では大まかな部分は同じなのだが、細かい部分は各作品において差異がある。
- 原作ではカラーイラストの場合、少年期の鬣(たてがみ)が茶色に塗られているが映像作品は少年期から真っ白なホワイトライオンとなっている。
- 1965年版は引きのシーンでは作画作業の簡略化のためか虹彩は黒く塗りつぶされているのだが、アップの場面で虹彩が青色に塗られている(原作準拠のメインイラスト)。一方最新の“勇気が未来をかえる”では一転して瞳の色は赤く着色されている。
- 昭和期の映像作品はのっぺりと毛並みが揃っているような雰囲気だが、平成期の映像作品では一転して毛並みがバサッとワイルドな雰囲気になっている(勇気が未来をかえるは幼い雰囲気を与えるためか前者)。
埼玉西武ライオンズのマスコットキャラクターは手塚治虫その人がデザインし、名前も“レオ”であるために誤解されやすいのだが、モデルは彼ではなく父親のパンジャである(手塚治虫曰く、レオとパンジャの違いは「耳の先が黒いのがレオ、白いのがパンジャ」だそうだが、悲しきかな昭和期のアニメや文庫全集に収録されている一部の作画ではパンジャの耳の先が黒く塗られている。後年になって方針転換でもしたのだろうか)。
なお耳の色の違い以前にレオとパンジャでは顔そのものがかなり異なり、本来の大人になったレオはパンジャに比べて面長でほっそりとしたどことなく人間ぽい印象を受ける顔つきをしている。
西武ライオンズのマスコットとしては耳の先は黒いものの、厳つくライオン然としたパンジャ顔になっており、これがパンジャをモデルにした、という話の内容である。
ちなみにライナもレオのガールフレンドではなく妹である(こちらは新規にデザインされているので本家の彼女兼嫁であるライヤと混同されることは少ない)。