概要
かつて、エヴィリオス地方の北に存在していた王国。別称は「白ノ国」。
エヴィリオス地方全域で使用される暦「エヴィリオス歴」を定めた国家であり、エルルカとイリーナの故郷でもあった。
双頭の神竜「レヴィアビヒモ」を絶対神として崇めており、神の声を聴くことができるという女王が預言者として治め、同じく過去に存在していたタサン大帝国と相並び立つほどの勢力を誇っていた。
また、レヴィアンタの地で闇の遺産「方舟」を発掘し、そこから不思議な現象を起こす「魔術」を開発するなどの独自の文明を確立し、それを扱う魔道師と各地から集められた魔力を持つ人間とが暮らしていたという。高度な研究所も存在し、様々な技術を持っていた。
言うなればオーバーテクノロジー国家。
しかしエヴィリオス歴13年に起きた「レヴィアンタの災厄」で国は崩壊し、魔道師や魔術の存在はお伽話や迷信の産物として見なされるようになった。
魔道師
魔術を扱うことができる人間。魔道王国の管理の下、数多の魔道師を有していた。また魔力の強さによって階級が細かく決められていたらしい。
魔道王国崩壊後は魔道師という名称は詐欺師、あるいは精神異常者を意味するものに変わっていった。
- 魔具
魔道師がつくった、不思議な力を宿す道具。その代表例として「とてもすごいネギ」というものがあり、これは神と人との距離か近かった時代に作られたもので、遠くに離れている人物と交信することができるというもの。
レヴィアンタの災厄
魔道王国が滅ぶことになった出来事。当時魔道王国には悪意の権化「her」があり得ないほど増殖しており、彼らが反社会的・非人道的な行為に手を染めていたため、国家上層部がやむなく処置を取ったらしいが失敗してしまう。結果、国もherも総倒れ……ということになっているが、その真相は復活を望んでいたレヴィアビヒモがキリルを誘惑し、自分達を閉じ込めていた方舟の封印を解くようにさせたが、当の方舟が故障していたために爆発事故が起き、レヴィアビヒモの魂がない抜け殻の竜が暴走状態で復活し、国内を破壊し尽くしたというものであった。
系譜者
魔道王国で誕生した神やその眷属の力を有する突然変異の人間のこと。
以下作中での該当者↓
強欲の悪魔セイラムの蒼炎の使い手。
- ミハエル=アサエフ
ビヒモの義眼(様々な機能を持つ特殊な義眼)の使い手。
嫉妬の悪魔ラハブの予知夢『紫の夢』の使い手。
余談
国名は「嫉妬」を象徴する悪魔「レヴィアタン」をもじったもの。
魔道王国レヴィアンタのモデルはローマ帝国である。
魔道王国が健在だった頃は各地で魔道師対策が行われていたらしい。(例:鍵が勝手に開閉されないようにするなど)