ワイルドグース
わいるどぐーす
元ポリポト族の軍人ピコが駆るF-ZEROマシン。雁を彷彿とさせる車体に深碧(しんぺき)色と刈安(かりやす)色の配色が施されている。
ポリポト族の軍隊でもっとも闘争心の強いデス・ウインド部隊を率いる将軍サージェント・リピトが、自ら設計。ピコの退役の際、それまでの戦歴が評価され、この機体を譲り受けた。
軍隊で造られたマシンだけあって、ダメージに対して強い攻撃的な走りを重視している。ただし、加速力、コーナーでの空力性能の弱さがやや気になる。
F-ZERO
重量 | 1620kg | エンジン | ES8302×3 |
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最高馬力 | 3670ps | 最高速度 | 462km/h |
※マシンナンバーは無いが、側面にポリポト族の言語と思しきペインティングがある。
特長はその頑丈さと接触時の安定性。
ゴールデンフォックスの倍以上の硬さであり、衝突してもバランスを崩しにくい。真後ろからの追突などはびくともしない。そのためグランプリで真価を発揮するマシンと言える。
また地味ながら最高速度、S-JETやダッシュプレートの持続、ダートでの減速のしにくさ、グリップが2番目に優秀。
欠点は加速の鈍さ、コーナーでの速度の落ちやすさ。
グリップは良いが旋回性能は低いため曲がりにくく、さらにハンドル操作で大幅にスピードが落ちる。加速も鈍いので速度を取り戻しにくい。コーナーの多いコースでは苦戦を強いられる。
ちなみにグランプリでは毎回右にゴールデンフォックス、左にブルーファルコンという配置でスタートする。開始早々2台に追突してもらえば、一気に先頭に出られる。
F-ZERO X、F-ZERO GX
重量 | 1620kg | エンジン | ES-8302×3 |
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性能評価 | ボディA(※)/ブーストB/グリップC | マシンナンバー | 6 |
※『F-ZERO X』のみB
機種部分を中心にスタイリッシュなデザインに変化。
カラー変更で車体側面をグレー、茶色、薄紫色にできるようになった。
ボディ強度が最高レベルでは無くなったが、性能はバランス良く纏まっている。
やや滑りやすい点に気をつければ、快適に乗りこなせるだろう。
『F-ZERO GX』ではボディ強度がAに引き上げられ、全マシン中トップクラスの強度になっている。『F-ZERO X』から続投したマシンで三大性能が変化したのは本機のみ。
しかし、その性能表記に反しブーストの性能はワーストクラス。グリップは非常に低くふらつきやすい。その他のステータスも総じて低め。
マスタークラスでの上位入賞は至難の業。ピコがインタビューで語る「勝利の秘訣」の通り、邪魔者を消していくスタイルで総合優勝を目指したい。
カラーはデフォルト、紫、赤、紺の4種を選択可能。
車体が薄く細長い形状になり、エンジンが4+1基に増えている。
ピコは普段から移動手段として用いている様子。
またストーリーに絡まないモブとしての出番が多く、作中のほとんどのレースに登場している。メインキャラに追い越されたり跳ね飛ばされたりしている場面が多いが、あるレースで先頭集団がリタイアした際は2位でゴールしている。
ちなみに第10話ではピコが遠くからレース中のマシンに爆弾を射出するシーンがある。
…のだがそのレースには何故かワイルドグースも出走していた。
ゲーム版『F-ZERO ファルコン伝説』、『F-ZERO CLIMAX』にも登場。グラフィックはアニメとは異なり『F-ZERO GX』のデザインほぼそのまま。
今度は三大表記がしっかり反映されているため、総合的な性能は高い。
しかし加速はやや鈍く、特に『F-ZERO CLIMAX』ではコーナリング時の減速が痛いため、落ちた速度をブーストで補う走り方が効果的。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』よりF-ZEROモチーフのステージにギミックとして登場し続けている。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』では『F-ZERO GX』からの出典でシールが、『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』では『F-ZERO』のドットデザインがフィギュアとして登場。また、『大乱闘スマッシュブラザーズX』〜『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではピコとセットになる形でフィギュアやスピリットになっている。
『灯火の星』にもマップ上のギミックとして登場。ピコのスピリットがいれば自由に動かせるようになり、レース場エリア内での移動範囲が広がる。
マリオカート8/マリオカート8デラックス
ミュートシティの電光掲示板にピコと共に登場。
小説『F-ZERO・・・そしてスピードの神へ』
初代から10年後が舞台であり、ピコは本機を駆っていた頃を「コーナーがやや弱かったが、粘っこく攻撃的に走った」と振り返っている。
直接登場することは無いが、そのコクピットの居住性は後に新たなF-ZEROマシンの設計に活かされることになった。