ヴァイスリッター・アーベント
もうひとつのゔぁいす
ヴァイスリッターに酷似した形状を持つパーソナルトルーパー。
シャドウミラーがいた世界で設計されながらも未完成に終わった「ゲシュペンストMk-IV」のデータをもとに製造されている。
但し、全体的なフォルムはどちらかというとライン・ヴァイスリッターに近い。
機体名は、ドイツ語で「夕刻の白騎士」と言った意味合いを持つ。
ファントム、ナハトと同じく元のデータからダウンサイジングされたため、機体全長は約3m前後と推測されている。
パイロットが乗り込むことは不可能で、AIによる自律稼働となっている。
普段は外部装甲が赤と白を基調とした配色だが、出力の上昇に伴って装甲が剥離し、ヴァイスリッターと同じ青と白の配色となる。
ウイング展開時は、ラインを思わせる悪魔的なデザインの翼が広がる。
主兵装は、ビームと実弾を使い分けられるパルチザン・ランチャー。
形状はオクスタン・ランチャーに近いが、Xモードが存在する点から機能的にはハウリング・ランチャーに近いものがある。
本家ヴァイス同様機動力で敵を翻弄する機体で、ゲーム中で敵として戦う時にも行動順が早く回り、強制回避率が高い。
本編中では「アーベント」と表記されることが多いが、援護攻撃では主にヴァイスリッターと呼ばれる。
物語開始から20年以上前、別世界の連邦軍特殊任務実行部隊『シャドウミラー』の旗艦の一隻・トライロバイト級「ネバーランド」が、プランEFにより先発隊としてOGの並行世界へ転移を試みた。
しかし途中で次元の歪みに巻き込まれてしまい、エンドレス・フロンティアに真っ二つに空中分解した状態で墜落する。
このうち艦首部がフォルミッドヘイムに墜落し、パーソナルトルーパーのデータも残されたままとなった。
その後、フォルミッドヘイムによってネバーランド艦首部のデータが解析された。この時にゲシュペンストMk-IVのプランも解析され、ダウンサイジングモデルである本機が制作されたと推測されている(但し、武装や外観が本来のMk-IVと同じであるかは不明)。
フォルミッドヘイムのシュタール王が伴ってアインストの世界に行ったため、そこでアインストに改造され異常な戦闘能力と自己修復を得た。
当初はハーケン・ブロウニング達に敵と見なされており、遭遇の度に交戦していたが、後にアルトアイゼン・ナハトと共にファントムからハッキングを受け、ハーケン達によって運用される。
終盤では、アインストによってコピーされた「アインストアーベント」が敵として登場する。
本機は公開された当初から、そのフォルムの類似性などによりヴァイスリッターの系列機であることは明らかであったが、ヴァイスリッターとの関連性を曖昧にする意図もあってか、一貫して「アーベント」表記で紹介されていた。
『無限のフロンティア』本編でも、素性が明らかになっていない状態での敵対時には一貫して「アーベント」名義での登場となっていたが、正式名が明らかになった後は「ヴァイスリッター」の名称で登録され、キャラクター達もその名前(或いはそれに因んだ愛称)で呼ぶことが多くなっている。
また、後発の情報媒体である攻略本等では専ら、最初から「ヴァイスリッター・アーベント」として紹介されている。
続編の『無限のフロンティアEXCEED』でも登場キャラクターは最初から本機を「ヴァイスリッター」として認識しており、支援機設定の際の表示名も「ヴァイスリッター・アーベント」名義。
但し表示文字数の制約などもあってか、敵として登場する場合などについては、引き続き短縮系の「アーベント」が採用されている。
当初はツァイト・クロコディールでナハト共々待機していたが、鞠音がネバーランドの調査に出かけるに当たって先行させた際、痕跡抹消任務を行っていたピートによってハッキングされ奪取される。
その後、ネバーランド後部にてピートに制御された状態で立ちはだかるが、アインストの影響が色濃く残っていたために外部制御を完全に受け付けず機能停止。アルフィミィの干渉で制御プログラムのプロテクトが外されたことで、ファントムによる再ハッキングを受けハーケンの元に帰還した。
尚この時に、アーベントには戦闘に敗北したならば自爆するというプログラムが仕掛けられていたが、アルフィミィの干渉によって(本人の知らずの内に)抑え込まれた。
- 3連ビームキャノン
ヴァイスのダウンサイジング版。
- パルチザン・ランチャーE
ビームを発射する。ヴァイスのオクスタン・ランチャーEモードに相当する。
- パルチザン・ランチャーB
実弾を発射する。ヴァイスのオクスタン・ランチャーBモードに相当する。
- パルチザン・ランチャーX
砲身を展開し、高出力のビームを放つ。
ライン・ヴァイスリッターのハウリング・ランチャーXモードに相当する。
発動直前に装甲が青に染まり、悪魔の翼に思える形状のウイングが展開される。
- ランページ・スペクター
アルトアイゼン・ナハトとの連携攻撃。味方時のみ、ハーケン・ブロウニングの特殊技として発動される単体攻撃。安定して大ダメージを叩き出す。
攻撃演出の途中で装甲が剥離し、青に染まる。
2機とも自律稼働なので、ランページ・ゴーストとは違ってビルトビルガーとビルトファルケンの連携攻撃「ツインバード・ストライク」のように予め動作プログラムとして組まれている可能性が高い。
- ランページ・スペクターⅡ
『EXCEED』ではこっちに変更される。…が、仕様変更でFゲージ消費になった上にその消費自体が80%と重過ぎるので、更にコンボでFゲージを溜めて必殺技を使えば(必殺技は100%で使用可能)ダメージ量が高くなるなど使い勝手が相当悪くなった。