概要
キョウスケ・ナンブのアルトアイゼン(以下『AE』)と、エクセレン・ブロウニングのヴァイスリッター(以下『WR』)の二機による合体攻撃。
『スーパーロボット大戦』シリーズのオリジナルキャラクター勢の合体技でも、その代名詞と言える技である。
名前を直訳すると【暴れまわる亡霊】となるが、由来は両機がPTゲシュペンストをベースに開発されたためで、ゲシュペンストはドイツ語で【亡霊】の意味を持つ。
初出の『スーパーロボット大戦IMPACT』で使えるのは第3部のヴァイスリッターのみであり、隠し機体である「ライン・ヴァイスリッター』を入手すると使えない。
『スーパーロボット大戦OGs』以降から後継機のライン・ヴァイスリッターでも使えるようになった。
現在では、この二機を代表する技となっている。
技構成
以下の流れは、OGs版のもの。
通常版
- まずAEが「スクエア・クレイモア」、WRが「オクスタンランチャー・Eモード」の連射で至近距離から相手を攻撃
- 相手が攻撃にひるんでいる隙に、二機が相手を対角線上に挟んで待機
- 互いに連射性の高い射撃武器(AEは三連マシンキャノン、WRはオクスタンランチャー・Bモード)を放ちながら突撃し、相手の反撃の隙を潰す
- とどめにAEがリボルビング・ステーク、WRがオクスタンランチャーの連射で相手を蜂の巣にし、爆散する敵を確認しながら離脱してフィニッシュ!!
後継機版
アルトアイゼン・リーゼ(AER)とライン・ヴァイスリッター(RWR)によるパターン。
- まずRWRが残像が発生するほどに高速移動しつつ「ハウリングランチャー(HWL)・Eモード」にて援護射撃を開始
- その援護を受けてAERが「プラズマ・ホーン」による突撃を敢行
- 突撃を受けて放り出された相手をRWRがHWLによる実弾狙撃で撃ち落とし、RWRは上空へ急上昇
- AERが追撃とばかりに「アヴァランチ・クレイモア」で爆撃し、相手を昏倒させる
- AERはふらつく相手をリボルビング・バンカーで貫き、捕捉
- RWRが上空から「ハウリングランチャー・Xモード」をバンカーに刺さる目標へ撃ち下ろす
- AERがタイミングを見計らって相手を盾にしながら上空へ急上昇、RWRへ突撃
- 二機が空中ですれ違い、同時に相手を切り離してフィニッシュ!!
ちなみに、OG2ndではパターンを変えている。
- AERが敵機に向かい突進しつつ、5連チェーンガンでの牽制
- 空中からRWRがAER突進方向にハウリングランチャーEモードを連射
- RWRがAERと同じ高度で敵機の背後に現れ、敵機を挟み込んで敵機を中心に周囲を移動してフェイントを掛ける
- 背後に回ったAERがバンカーで仕掛けてRWRのいる方向へ撃ち飛ばし、RWRのHWLで受け止めた(ちなみにこの時、微調整の為にBモードを撃っている)後にビームでAERへ返し、同攻撃を複数回繰り返して愛のキャッチボールを開始
- その後RWRのHWLを振り回して物理的撃ち返し、AERのクレイモアを浴びせる
- 最後はAERのバンカーで敵機を真下から突き刺した後にRWRも合流してHWLを敵機に突き付けて、バンカーとハウリングランチャーXモードでの一斉攻撃にて敵機を空中に打ち上げフィニッシュ!!
いずれも技の構成は、キョウスケとエクセレンの事前の打ち合わせによるフルマニュアル。
OG世界のパーソナルトルーパーはパイロットの操作技術を補佐するために、機体の様々な動作を連邦軍特殊戦技教導隊を始めとしたパイロットによってデータ化されており、基本的な動作をトリガー一つで呼び出せる仕組みが搭載されているのだが、二人はそれらに頼らずあの大曲芸めいた一連の動きをこなすのである。
作品によって構成が大きく変わるのだが、それでも少しでもミスがあれば相方を傷つけかねない非常に危うい芸当なのは同じ。
それを涼しい顔で出来るのは、二人がどこまでもお互いを信頼していることを意味している。
余談
ネタとして『ラブラブアタック』とも呼ばれ、MAD動画などではコンピ・カップルネタの定番の一つとなっている(エクセレン本人も「ラブラブアタック」と言っている)。
また『スーパーロボット大戦』本編でも、『男女タッグによる同系列機体での合体技』は各所に受け継がれている部分がある。
OGシリーズではαシリーズが初出となるビルトビルガーがアルトアイゼン、ビルトファルケンがヴァイスリッターの兄弟(姉妹)機のように扱われている(エクセレン曰く「腹違いの妹」)。そのことから各機体のコンセプトは、それぞれアルトとヴァイスを継承したものという設定が与えられ、合体攻撃ツインバードストライクもビルト版ランページ・ゴーストといった趣になっている(αシリーズにはアルト&ヴァイスは参戦していないので、設定上のみであるが)。
第2次OGでは、アルトアイゼン・リーゼがアリエイル・オーグのフリッケライ・ガイストとの新たな合体攻撃「E.D.N.」を得ており、エクセレンとの連携時とは違ったキョウスケが見られる。
ただこちらは射程こそ短いもののランページ・ゴーストより威力が高く、さらに燃費も異常にいい。当のキョウスケも「言わばアルト同士だ、合わせ易い」ともコメントしている。これならキョウスケに浮気疑惑がかけられても仕方ないだろう…。
その為、「E.D.N.」は『E(エクセレン).D(旦那).N(寝取られた).』の略とも言われた。
しかし、リレーション補正による最終的な火力は僅かに下回るので、ランページ・ゴーストの面目は一応保てている。
OGMDではランページ・ゴーストの威力が上昇、逆にE.D.Nの威力が低下したため、火力と射程のランページ・ゴースト、燃費のE.D.Nという形になった。
無限のフロンティアシリーズでは、ナハトとアーベントによる合体攻撃「ランページ・スペクター」が登場。攻撃演出の途中で装甲が剥離することで、ナハトは装甲が赤に、アーベントは装甲が青に染まる。2機とも自律稼働機なので、オリジナルであるランページ・ゴーストとは違って予め動作プログラムとして組まれている可能性が高い。
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