概要
白亜紀後期のカナダに棲息したカスモサウルス亜科の角竜で、全長7メートルほど。かつてはカスモサウルスの一種として考えられ、「カスモサウルス・アーヴァイネンシス」と呼ばれていたが、近年の系統解析の結果カスモサウルスとは異なる新種と判明した。 最大の特徴はフリルの頭頂部の反り返ったトゲで、この特徴からコスモケラトプスと近縁とされている。また眼窩の上の角は、カスモサウルスと比べて全く発達していなかった。 しかし、近年になってカスモサウルスの眼窩の上の角は成長によって縮むという説が上げられている為、カスモサウルスに近縁なこの種も成体になるまでは眼窩の上の角を持っていた可能性がある。また、これとは逆の説にカスモサウルスの眼窩の角はケラチンなど角質で出来ていて化石には残らないだけで長い角があったという説があり、この説も本種が眼窩の上の角を持っていたとする可能性がある。