登場作品:「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター Record of ATX」
デザイン:八房龍之助
分類:人型機動兵器
推進機関:テスラ・ドライブ
所属:ノイエDC
主なパイロット:バン・バ・チュン
概要
ヴァルシオンの正式量産型であるヴァルシオン改の一機を宙間戦闘用に改良したヴァルシオン改・タイプCFを陸戦型に改造した機体。
ずんぐりしているタイプCFからややスマートになり、オリジナルや正式量産型に近い人型のシルエットになっている。
また「DCの志を継ぐならば、依って立つべきはヴァルシオンである」という意図から、ノイエDCのフラッグシップ機としてスカートや両腕に十字の意匠が施されている。
ベースとなったタイプCFはロレンツォ・ディ・モンテニャッコが乗っていた機体であり、これはゲームではそのままロレンツォが所有しているが、「RoA」ではノイエDCへと渡り、バン専用機として改修がなされた。
背部スラスターはテスラ・ドライブを芯とした大型のミサイルポッドであり、接近戦用のオプション武器として大型の槍斧「ディバイン・グレイブ」を有する。また、タイプCFの特徴である巨大な両腕はそのまま残されており、これによる格闘戦も十分にこなす。また、オリジナルのヴァルシオンをイメージしたと思しき4つ目の顔を持つが、実はこれは仮面状のフェイスガードであり、裏にはグルンガストシリーズを思わせる人面が存在する。
テスラ・ドライブ搭載機であるため、飛行可能と思われる。
劇中での活躍
「RoA」第2部の39話で登場。スーパーロボット大戦OG2やスーパーロボット大戦OGsではライノセラスで指揮を執っていたバンがまさかの専用機で出撃するという展開は、多くの読者を驚かせた。
鋼龍戦隊とノイエDC軍の共同作戦であるオペレーション・プランタジネットでは、インスペクター軍を相手に子奮迅の戦いぶりを見せたが、インスペクターに鞍替えしたシャドウミラーと寝返ったアーチボルド・グリムズの横やりで作戦が失敗に終わった際、撤退する将兵たちやハガネ、ヒリュウ改を逃がす時間を稼ぐため、自爆同然のメガ・グラビトンウェーブをインスペクターに叩き込み消滅した……。
武装
- 大型ミサイルポッド
タイプCFの宙間用スラスターを改造した武装。テスラ・ドライブが芯になっており、飛行も可能と思われる。
- APTGMランチャー
対人型兵器用ミサイル。一部グルンガストに装備されているものと同じ。
- 対艦ミサイル
- ディバイン・グレイブ
右手に持っている近接戦用の斧。ディバイン・アームを大型化し、威力の増強を図ったものと思われる。
必殺武器
- クロスマッシャー
ヴァルシオンシリーズの代名詞たるこの武器はもちろん健在。タイプCFの改造機であるため、本機も両手を用いて放つ。
- メガ・グラビトンウェーブ
重力波を放つこの武器も当然のように装備。オペレーション・プランタジネットの失敗を受け、生き残りを逃がすためにメガ・ガルガウに突貫、自爆同然の至近距離で放った。
余談
実は機体色が不明。漫画では白黒のトーンの濃淡で色が表されているため、赤系統と思われるが詳細は分かっていない。
八房氏はバンのイメージから、赤銅色、もしくは黒に近いグレーをイメージしていると述べている。