概要
InfiniteDendrogramに登場する特殊モンスター、UBMの一体。
ランクは最上位のSUBMで、正式名称は【一騎当千 グレイテスト・ワン】。
ドライフ皇国に来襲した史上初のSUBM。
ジャバウォックの改造を受けることなく、己の素質のみでSUBMに認定された稀有な存在。
容貌
金と銀のどちらとも言えぬ光沢を放つ「超級金属(スペリオル・メタル)」で出来た身体を持つ、全長100メートルを超す巨大悪魔像(ガーゴイル)。
無機物のため言葉は話さないが、高度な自律思考能力を持つ。
能力
全身を構成する超級金属により、END換算で20万を超える強度を素で誇る上、レヴィアタンと殴り合えるほどのステータスを有している。
さらにあらゆる熱変化を遮断する熱量変化完全耐性とあらゆる攻撃魔法を無効化する魔法攻撃完全耐性を持つため、ダメージを与えるには純粋に物理で殴り倒すしかない。
移動では背中の翼でその巨体と重量を無視して空を駆け、
攻撃面では超振動で万物を粉砕する尾と、
口腔にはあらゆる生物を焼き尽くす分子振動熱線砲(メーサーキャノン)が仕込まれている。
特殊能力を極めた【三極竜 グローリア】とは逆に、純粋戦闘能力を極めた純粋性能型の極致とも言える存在で、《真・絶死結界》を使用させなければグローリアにも勝利しうると評されている。
スキル
- 魔法攻撃完全耐性:パッシブスキル
【グレイテスト・ワン】の固有スキル。
あらゆる攻撃魔法を無効化する。
- 熱量変動完全耐性:パッシブスキル
【グレイテスト・ワン】の固有スキル。
あらゆる熱量変化を遮断し、無効化する。
- 《無重翼》:アクティブスキル
【グレイテスト・ワン】の固有スキル。
自身の周囲を無重力に変えて浮遊飛行する。
- 《ハイパー・バイブレーション》:パッシブスキル
【グレイテスト・ワン】の固有スキル。
自身の体を超振動の結界で覆い、触れるもの全てを完全粉砕する攻性防御スキル。
- 《分子振動熱線砲(メーサーキャノン)》:アクティブスキル
【グレイテスト・ワン】の固有スキル。
口腔から分子を超振動させ、万物を焼き尽くす熱線を放つ。
フラグマンが開発した兵器を魔法で再現したもので、純竜百体を消滅させる威力と範囲を持つ。
来歴
過去
元々は二千年ほど前の先々期文明末期に大天才レオナルド・フィリップスが、自身の最後の作品として作成したガーゴイル。
当時時代を支配していたフラグマンの「機械式」の手法ではなく、従来通りの「魔法型」で作成し、自ら『最高』と銘打った最高傑作。
完成当初はあまりの消費MP量のためレオナルドの魔力では起動できず、彼のアトリエに放置されていたが、数百年かけて地脈から自動で魔力を集めて溜め込み、“動力炉”を自力で造り上げ、自我を獲得した。
それでも何の使命も創造主から与えられていなかったため、何もせずただ彫像の様に静かに立っていた。
そのような日々が100年程続くと、人々は周囲に村を作り始め、その荘厳さから守り神として祀られるようになった。
その頃、大陸北部の国は【地竜王】事件の報復として攻めてきた地竜軍団を前に消滅し、地竜は南部まで侵攻を進めていた。
地竜の波が村の近くにまで迫った際、助かるように願った村人たちの祈りを受け、その祈りを果たすため初起動。
メーサーキャノンにて千体以上もの地竜の群れを殲滅し、
さらに殴り合いで神話級UBM【金竜王 ドラグメタル】を討伐。村を滅亡の危機から救った。
その一幕を見ていたジャバウォックにより、村周辺の環境改善や疫病からの保護を見返りに、SUBMとなるよう契約を持ちかけられる。
これを受けて『最高』は【グレイテスト・ワン】となり、来たるべき日まで回収・封印されることになる。
現在
デンドロのサービス開始から丁度一年が経過した日にドライフ皇国北東の辺境に投下される。しかし、たまたまその場に居合わせたベネトナシュ・ベヘモットと交戦となり、必殺スキルを発動した彼らによって討伐され、「最高」と銘打たれたSUBMはその存在を周知されることなく、人知れず撃破された。
その事実はラインハルトの判断で秘匿され、公表されることはなかったが、後に討伐した二人がグレイテスト・ワンの特典武具を使用した場面が撮影されたことで一般マスターにも周知されることとなった。
特典武具
【半騎天下 グレイテスト・トップ】
ベヘモットが入手した特典武具。
形状はグレイテスト・ワンの上半身を模したペンダント。スキル発動時にはベヘモットを覆う鎧に変化し、グレイテスト・ワンの持つ強力なスキルを行使できるようになる。
【半騎地上 グレイテスト・ボトム】
ベネトナシュが入手した特典武具。
形状はグレイテスト・ワンの下半身を模したペンダント。予め貯めたMPを消費することで生前のグレイテスト・ワンの下半身のみを召喚する。強力だが燃費は非常に悪い。