略歴
1990年生まれ、岩手県出身の作家。
高校時代から度々2ちゃんねるへの習作投稿を繰り返しており、
自身のホームページである『fafoo』内の『げんふうけい』というページにまとめていた。
投稿作品が大手のまとめサイトに掲載されるなど、web上で人気を博していた。
2013年9月、web投稿作品の一つである『十年巻き戻って、十歳からやり直した感想』を大幅に加筆・修正し、『スターティング・オーヴァー』と改題しメディアワークス文庫より出版。作家としてデビューした。
同年12月、同じくweb投稿作品の一つである『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』を大幅な加筆・修正の上で『三日間の幸福』として出版。当作以降の作品は完全書き下ろしとなる。
2016年6月、web投稿作品の一つである『あおぞらとくもりぞら』のコミカライズが告知され、
翌月の7月には上記の『三日間の幸福』のコミカライズも告知された。
同年8月より、上記二作のコミカライズ版がweb上で公開され始める。
fafoo
本人が運営する個人サイト。「FC2ホームページ」を利用している。
サイト内に『げんふうけい』というページがあり、ここにweb投稿作品をまとめていた。
作風
web投稿版
「webに適した文体・リズム」を心がけており、徹底した描写の排除や、一文の長さ、改行のリズムを工夫することで、書籍版に比べて”軽く”読みやすいようにされている。
書籍版
第一作の『スターティング・オーヴァー』ではホールデン口調で描かれているが、以降の作品ではより散文的になっていき、非常に淡白な文体。
担当編集の三木一馬は、「彼の作品群の人気の理由は『停滞する社会の中で、頑張れといわれ続け疲れ始めた人々』に向けた『優しい諦め』『理想の失敗』『負ける潤い』『心を突き刺す癒やし』を描いている点にある」としている。
作品
メディアワークス文庫
- スターティング・オーヴァー(2013年9月25日、表紙:E9L)
- 三日間の幸福(2013年12月25日、表紙:E9L)
- いたいのいたいの、とんでゆけ(2014年11月21日、表紙:E9L)
- 君が電話をかけていた場所(2015年8月25日、表紙:usi)
- 僕が電話をかけていた場所(2015年9月24日、表紙:usi)
- 恋する寄生虫(2016年9月24日、表紙:しおん)
早川書房
- 君の話(2018年7月19日、表紙:紺野真弓)
単行本未収録作品
メディアワークス文庫HP
げんふうけい
2011
- 岩と縄
2012
- 1969(二次創作)
- ひーちゃんとはーちゃんの話
- 煙の街
- あおぞらとくもりぞら
- スターティング・オーヴァー
2013
- 三日間の幸福
2016
- あおぞらとくもりぞら(改稿版)
その他
- 存在の言うまでもない軽さ
(『三日間の幸福』の前日譚、書き下ろしペーパー。2015年末、キャンペーンとして『三日間の幸福』に挟み込み配布された)
- 夢が覚めるまで
(2017年9月5日~9月17日の期間で行われたloundrawの原画展「夜明けより前の君へ」で販売された)
- 聖地巡礼
(『君の話』発売時、一部店舗で同封された特典ペーパー)
メディアミックス作品
- 寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。(漫画:田口囁一)
- あおぞらとくもりぞら(漫画:loundraw)
- 恋する寄生虫(漫画:ホタテユウキ)
関連イラスト
関連タグ
関連リンク
- Twitter:三秋 縋@everb1ue
- ホームページ:fafoo