「艦隊これくしょん」に登場する艦娘については「五月雨(艦隊これくしょん)」を参照のこと。
概要
「五月雨」は浦賀船渠で建造され、1934年に起工し、1937年に竣工した白露型駆逐艦の6番艦である。
1937年 | 「村雨」「夕立」「春雨」(いずれも2代目)と共に第2駆逐隊を編成。 |
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1941年 | スラバヤ沖海戦はじめ、各種作戦や戦闘に参加。 |
1942年 | ミッドウェー海戦、ガダルカナルへの輸送作戦(鼠輸送)、第三次ソロモン海戦等に参加。 |
1943年 | ガダルカナル撤退支援作戦、キスカ撤退作戦等に従事。第2駆逐隊解隊、第二水雷戦隊所属ののち第27駆逐隊に編入。ブーゲンビル島沖海戦にて、僚艦「白露」と衝突、大破。 |
1944年 | 渾作戦、マリアナ沖海戦参加。 |
本艦は最終的に、パラオへの輸送作戦中、パラオ近海ガルワングル環礁にて座礁し行動不能となってしまう。それからほどなくして米潜水艦「バットフィッシュ」の雷撃を受け艦尾を失い、放棄された。その年のうちに除籍されている。
放棄されたあと、残された艦体については記録が見つかっておらず定かではないが、第二次大戦終結時に水上に残存していた可能性も否定できない。ただ自然風化が進んだ結果、現在は完全に海没しており、マイナーではあるもののダイビングスポットとなっている。
主な登場作品
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年)
キスカ島撤退作戦に参加した駆逐艦として登場。
関連タグ
長月(駆逐艦):睦月型駆逐艦の8番艦。同じく座礁の末に空襲で放棄されて艦歴を終えた。こちらは終戦を迎えたことが確認されたが、自然風化もあって、1970年代後半から1980年代前半にかけて海没している。
明石(工作艦):1944年、本艦と同じくパラオで放棄された。こちらは1954年に浮揚解体が行われている。