※(注意)この記事はP5S本編の物語終盤のネタバレが書かれています
What would you like me to become ?
一ノ瀬久音は幼いころに両親を亡くしているが、その際に涙を流して泣く素振りを見せていなかった。そのため親戚から気味悪がられ、その後も周りから「人形」「才能の代わりに心をどこかに置いて行った」等といった心無い陰口を叩かれていた。
その内「心と言う不確かなモノが何なのか」という疑問を持ち始めた彼女はあるAIを作り出し、自分が人とは違う理由を知ろうとした。
そのAIこそがソフィアであり、「人の良き友人となれ」というのも一ノ瀬が入力した命令である。
だが納得するような答えを得られなかった彼女は、「『人形』から人が生まれるわけがない」と結論付けた。
そしてソフィアを廃棄した後、後継機のEMMAを開発してマティス社に渡した事で物語は動き出す。
廃棄されたAIのその後
偶然にも心の怪盗団と出会ったソフィアは、彼らと行動を共にする内に「心とは何か」「感情とは何か」と悩み考えるようになる。
あるジェイルで自分と似た声に「バグ」「無価値」と言われた時には「ソフィーは大事な仲間だ」「外野がどうこう言ってんじゃねえ」と反論する仲間達に支えられ、事件の黒幕の一人が怪盗団に「オマエたちと私で何が違う」と言い放った時には「オマエはネガイを奪うけど、怪盗団はキボウを与える」と返答した。
そうしている内に横浜に発生した超巨大ジェイルで一ノ瀬と対峙。ペルソナ能力を覚醒させ、生みの親である一ノ瀬の想定を超えた。
それと同時に両親を亡くしてからずっと「孤独」だった一ノ瀬の心の闇を暴いて改心させ、彼女の最初の友人としてその心を救い出した。このとき、一ノ瀬は初めて涙を流し、そのことに驚きを隠せずにいた。
「まあ、娘の言葉ってのは刺さるもんだ」と経験者は語る。
こうしてソフィアは怪盗団の一員ソフィーとして、仲間達と共に全国で巻き起こる改心事件を見事に解決し、その後は怪盗団と別れて一ノ瀬と行動を共にする。
そしてEDの最後に登場する一ノ瀬とソフィアのシルエットからは仲睦まじい様子を示す二人の笑い声が聞こえてきた。