楽曲情報
概要
アニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の11話特殊ED曲。
そして、実質花園羽々里のキャラソンである。
下記の動画を見て貰えれば分かるが、今日のエンディングは私が買い取ったから好きにしていいわよね♡という第四の壁を金の暴力でぶち壊す彼女らしい曲名のみならず、その内容もカオスとしか言いようがない代物であった。
一連の流れ
どこか気の抜けたメルヘンポップなイントロを経た後に待っているのは、メンデルスゾーンの『結婚行進曲』、ヴィヴァルディの『「四季」より「春」』やベートーヴェンの『喜びの歌』などの格調高いモチーフを引用したＡメロに載せ、愛を語る羽々里。
作画については、『夏の夜の夢』※1 『不思議の国のアリス』※2 『絵画プリマヴェーラ(春)』等の要素を盛り込んでいる。
※1 佐藤光監督インタビューによると、『曲の中にメンデルスゾーンの「結婚行進曲」のメロディが入っていたので、コンテを切る際に「夏の夜の夢」のネタを入れました』との事
※2 矢野作監曰く『ははりのアリス衣装は、上坂さまイメージですこしロリータテイストにしてみました』との事
この時点でも十分カオスなのだが、ブレイクを挟んだ後のサビで更に流れが一変。
恋太郎へのほとばしるパトスを表現せんと、激しいハードロックのリズムをバックに、これでもかと謂わんばかりに全力で畳み掛けてくる。
「れんたろうちゃぁ～ん♡♡(※歌詞原文ママ)」を連呼するサビの歌い出しの破壊力は凄まじく、非常に耳に残りやすいと評判。
映像のパンチ力も楽曲に負けておらず、特に前回までのシリアスな流れから一転、それまでの「厳格ながら優しい母親」のイメージをかなぐり捨てた羽々里が繰り広げる奇行と、それに対する娘・羽香里の苦虫を噛み潰したような何とも言えない表情の対比が更にシュールな笑いを誘った。
この特殊エンディングは初見の視聴者に計り知れないインパクトを与えるばかりか、「残り少ない話数で羽々里というキャラクターを表現しきれるだろうか」という原作ファンの懸念すら余裕で吹っ飛ばした格好となり、視聴者は「原作に対する理解度が高すぎる」「スタッフの本気を見た」「アニメに関わってるの絶対本気グループの人だろ」などと、アニメスタッフと演じた上坂氏に惜しみない賛辞を送るのであった。
余談
一応、アニメ本編で嘘発見器の信憑性を確かめる為の下りで唐音が散々自尊心を傷付けられた後に、恋太郎の羽香里への愛が本物だった事で所詮は機械だからと羽々里が手の平を返して否定した直後、
唐音「ふざけんなてめー！傷付けられた私の自尊心とここまでの尺を返せ！」
羽々里「知らないわよ。それならエンディングでもカットすればいいでしょう？」
恋太郎「…！ 今回用の特殊EDを作っているというのに…」
羽々里「どういうネタバレよ…」
と言う流れで特殊EDの告知自体はされていた。
しかしいざ放送されると予想の斜め上を行くどころかブッ飛ばす勢いでカオスであった為に初見勢のみならず原作勢すらも困惑させた。
また、原作171話や単行本19巻のおまけでもこの特殊EDがネタにされた(原作162話のOPネタの際はJASRAC表記がなされたが、こちらはどちらも回避している)。
その後原作197話でも、恋太郎と羽々里が100カノアニメを鑑賞する事になった際、この特殊EDのワンカット(恋太郎と羽々里のキスシーン)が登場している。
