概要
80年代後半に信号電材がデビュー作になった灯器で、アルミ、分割、多眼レンズの斬新なデザインで登場した。
主に広島県、宮崎県等の西日本各地や東京都、福島県等のバンドミラー電球採用地域の西日対策灯器として入っていった。
対西日対策で導入
80年代後半では、西日対策の灯器は少なくあっても小糸の渦巻きレンズかスタンレーのブロンズレンズが主流だった。
西日対策をやっていた自治体は主にバンドミラー電球が主流だったため、ソフトホワイト電球が主流だった関東(東京都・茨城県除く)・中部(福井県・静岡県除く)ではそれに悩んでいた自治体が多く、ブツブツレンズは西日に弱い事が原因で導入できない事情もあった。
そこで信号電材は多眼レンズと言う斬新なレンズを制作し、更にアルミ、分割と言う斬新なモデルで登場したことでこの灯器が一目、注目されるようになった。
それ以降、岩手県・秋田県・東京都・奈良県・広島県・九州等では多眼レンズ搭載の電材を選ぶ傾向が強くなった。
電材擬きの見分け方
但し、電材製の灯器はOEMが多く、擬きも多くみられるので必ずしも電材の灯器とは限らない。
銘板以外の見分け方として電材製はレモンレンズ不採用である事、電材製は基本、出目(レンズ部が分厚い)なので、薄目とレモンレンズはほとんど電材擬きとなる。
但し、出目や多眼レンズでも擬きは存在するのでそこは気を付けてもらいたい。
特に日本信号は西日対策として電材の多眼レンズを採用していた傾向があるので、しっかりと見極めてもらいたい。