光魔法キラキラは、『魔法陣グルグル』に登場する魔法の一つ。
光魔法に属する。
概要
勇者である勇者ニケだけが使うことが出来る。ガタリから啓示を受けたことでその存在が判明した。
はじめは自分のエネルギーを剣に変えていたが、ニケが自然界の王達に認めてもらうことで、レパートリーが増えていった。
シリアスからギャグまでこなせる万能呪文である。
ちなみに魔王ギリを封印した後の物語「魔法陣グルグル2」では使えなくなっている。
ニケ曰く、あくまでギリを倒す為の力なので封印後は取り上げられたらしい。
この記事では自然界の王も紹介する。
自然界の王
自然を司る四人の王であり、揃いも揃って変態である。
火の王
コパール城でシェフをしており、当時は料理大臣と名乗っていた。オヤジギャグをかます。ニケに「火を恐れるな、火を支配するのだ」と料理修行を通して火の剣を習得するヒントを教えた。他の三人の王と比べればまだまともな人。
地の王
cv:土師孝也(3作目)
別名、「グランドマスター・オッポレ」でクルジェの父。みのを身に着けており、ニケに「ミノムシ王」「キタキタの親玉」などと言われている。魔王ギリのせいで魔物が増え、大地に感謝する人々の心の余裕が失われたため、彼の支配下であるエルエル砂漠は荒廃の一途を辿っていた。そんな中で「自分の足下にこそ地はある」ということを分かってもらい、地の王の存在とかつての感謝の気持ちを思い出してほしかったらしく、「ゲソックの森」なるゲームを作る。
一軒家に置かれた骸骨を魔力で操り、道行く旅人にその手がかりの「箱」を与え誰彼かまわず「ゲソックの森」へと誘っていたが、地の王の真意が分からなかった者はゲームの登場キャラクターに変えられ、クリア者が出るまでゲームの世界に永遠に拘束されてしまう。ニケ達がやや強引にゲームをクリアし、事情を聞かされた村人らに感謝の気持ちが蘇り、大地に感謝を捧げる「オッポレ祭り」を再開した。その「感謝のエネルギー」を原動力としていた地の剣が復活し、ニケに地の剣を託した。
アニメ版では、ゲソックの森にまつわるエピソードが丸々カットされ、オッポレ祭りと地の剣を託すエピソードだけ使われている。
水の王
cv:佐々木義人(3作目)
オズミの泉にいる「水の王」。アフロヘアーに濃い髭という顔立ちでくどい。ニケに水の剣を与えるが、彼に認められるには単に素質だけでなく、その証として「勇者の拳」による的確なツッコミを入れることも必要とされる。
アニメ版では、ジタリの遺跡の隠し部屋にも登場し、そこで水の剣を与えている。
風の王
cv:前田弘喜(3作目)
風の山に住む「風の王」。風の精霊であるギップルの王(ニケ曰く「親玉」)である。先に紹介した他の王とは違いかなりクールで美形。一見真面目そうだが、マントの下はギップル同様、ふんどし一丁。風だけに「常に変化」を要求し、同じものにすぐに飽きやすい性格。「クサい台詞」を激しく嫌う。ニケに風の剣を与える。一応、ギップルのようにマントを伸ばしてテントを作れるが内部は最早、地獄絵図である。
アニメ版では、原作で行われた「風の洞窟」の試練は丸々カットされ、会ってすぐにめんどくさそうに風の剣を渡している。ジュジュ曰く「まるで打ち切り展開」。
レパートリー
自分の剣(別名:キラちゃん、勇者2号など)
初めて発動したキラキラ。ニケを象った外見で最初はニケの性格を模して自分から逃げていたが、レベルが上がるにつれて、ムチのようにしなる変則的な攻撃が可能になった。
火の剣
2番目に習得したキラキラ。コパールの国での火の王との料理修行で習得。
「火を支配」することを学び、おかしらとの盗賊修行で学んだ盗みの技術で敵が放った火を「盗んだ」ことで発動した。
威力が高く汎用性の高い剣だが、火に耐性を持つピカビアやヒラタなどには効き目がなかった。
会得後は火のない所でも発動可能となっている。
地の剣
3番目に習得したキラキラ。地の王から習得。地上のものなら切れないモノは無い圧倒的な切れ味と、斬ったもの全てが砂になり、地に還る能力を持つ。
しかし発動までに非常に手間がかかり(地面に手をかざし、出てきた太鼓を「オッポレ」と叫びながら叩く)地面とツタのケーブルでつながれているので、リーチが非常に短いという欠点がある。
ツタは花の国、切れ味は宝石の精が担当しているらしい。
ケーブルの長さはプラナノが担当しているため基本的にはいくらでも伸ばせるが、地の王によって「ニケが良いことをした分だけ伸びる」という制限をかけられてしまい、それ以降使用されなくなった。
アニメ第3作(2017年版)では最終章でのレイド戦などで使用頻度が上がっている。なお、17話、18話で使われる以外では太鼓を叩く動作は省略されている。
水の剣
4番目に習得したキラキラ。水の王から習得。斬ったものの呪いを解くことが出来る。水があれば涙などの水滴からでも作れるが、威力は使用した水の量で変化する。
一度ニケのトイレ中にエンカウントし、この剣を作った時は敵味方全員にドン引きされた。
最終決戦ではククリの涙から作り、矢のように打ち出して魔王ギリに一矢報いるという活躍を見せている。
原作第13巻に掲載された外伝『秋の使い』ではニケが噴水から水の剣らしきものを作る描写がある。(ただし、形状は全く異なる。)
風の剣
最後に習得したキラキラ。風の王から習得。
風の王曰く「風より軽くADSLより速い」。
普段はマフラーとして身につけることができる。使うときに振れば、剣の形になる。
一瞬で敵の弱点を探し一撃で敵を倒せる・・・時もあるにゃあ(風なので効果は気まぐれ)。
当たりはずれはあるが当たれば、多数の敵を一瞬で薙ぎ払うことができる。
最終決戦では、マフラーが変化した剣ではなく腕から直接風の剣(旋風)を放って魔王ギリを攻撃した。
アニメ第3作では失敗する設定がなく、剣から竜巻を発生させる仕様になっている。魔王ギリ戦でも竜巻のバリアを作り、ギリの攻撃を跳ね返している。
火~風の剣は形状はこのイラストから確認できます。
↓
勇者の剣
火、地、水、風の4本のキラキラを一つにした最強の剣。
合体される際には
火よ、大地よ、水よ、風よ
自然界の王たちよ
その力、われに託さん!!
という詠唱は特に唱えなくてもいい。
上記のセリフを唱えて失敗したのでニケは大恥をかいた。
正しくは自然界の王達に「キモイ男ばっかり」という「勇者のツッコミ」を入れることで誕生する。それぞれの剣の特徴が合わさったデザインになっている。二人がかりじゃないと持てないほど重く、ククリと協力してギリへの入口を開いた(トマ曰く、結婚式のケーキ入刀みたい)
アニメ限定
アニメ第1作のみ登場。
『魔法剣キラキラ』と呼ばれており、光魔法の仙人ビケインの元で修行して習得しており、自然界の王に認められないと使えなかった原作とは違い、自然界のあらゆるエネルギーを剣の形で取り出すことが出来る仕様になっている。
余談だが、アニメ第3作ではこちらのオマージュか「魔法剣キラキラ」の名前が17話で一度だけ使われた。
光の剣
自身のエネルギーから作った剣。原作で同じ設定の『自分の剣』とは違い、刀身が光る以外は普通の剣と変わりないが切れ味は抜群であり、更に刀身は伸縮自在である。
氷の剣
氷のキラキラ。貫いた敵を一瞬で氷結させ粉々に砕くが、柄まで氷で出来ているので長い間持っていられない。
おやじの剣
ニケがキラキラを発動させようとしたときキタキタ親父がぶつかってしまい、その反動で誕生した剣。敵の体を連続で突き、強制的にキタキタ踊りを踊らせることによって体力を減らせるかなり強力な能力。
学校の剣
「自分の剣」を取り出そうとした際、手違いで学校校舎のエネルギーを引き抜いてできてしまった剣。鳩時計のような剣の先端から先生人形が飛び出し、下らないとんちのなぞなぞを出して相手が考え込んだ隙に切りつける。
ゲイルの剣
ニケがゲイルにぶつかったことで誕生したキラキラ。光ったり炎を出したりと見た目は強そうだが、敵の一撃であっさりと折れた。本人同様、見かけ倒しな剣。
光魔法キタキタ
パンフォスの遺跡での戦闘にて、ニケが呪文を間違い、「光魔法……キラキラ!」という所を「光魔法……キタキタ!」と言ってしまったがために暴発。
遺跡では魔力がでたらめに使われ、ニケたちの冗談が拾われては実現しており、このときも同様に巨大なキタキタ親父の銅像が現れ、敵に突撃していくという、よく分からないが強力な効果が発動した。