概要
島根県仁多郡奥出雲町にあるJR西日本の駅で、1937(昭和12)年に木次線の駅として開業した。木次鉄道部管理の無人駅である。
JR西日本では唯一、2段式のスイッチバック設備を持っている(2回行うことによって3段となるという考えから3段式とも)。
駅ホーム自体がスイッチバックの1つとなっており、到着した列車は今まで走ってきた向きに発車していく。下り列車はその後備後落合方面へ上っていくと2つ目のスイッチバックがあり、ここで再び折り返し、JR西日本管内で最も標高の高い三井野原駅を目指す。なおこの2つ目のスイッチバックまでが出雲坂根駅の構内という扱いで、このスイッチバックを終えた後に次駅案内の自動放送が流れる。
ホーム上には「延命水」と呼ばれる湧き水がある。
駅舎は2010(平成22)年改築の2代目のものである。
駅の愛称
当駅の愛称は「天真名井(あめのまない)」である。
天真名井とは清らかな水につけられる最大級の敬称であり、一般的には鳥取県米子市にある湧き水や、ニニギノミコト(ににぎのみこと)が降臨される際に天村雲命(あめのむらくものみこと)が高天原から宮崎県高千穂町に移してきた水種などが有名である。島根県や京都府などにある真名井神社も水にまつわる神社である。愛称は駅ホーム内の延命水にあやかり制定されたものと思われる。
以下は駅にイラストとともに設置されている説明文である。
駅の辺りのあちこちから、中国山地の豊潤な水がこんこんと湧き出ています。飲めば身体に効験のある延命水として親しまれています。高天原にも、汲めどもつきぬ清らかな天真名井があって、神々は浄めに用いられました。坂根の水も同じように清らかで、身も心も清浄にしてくれるのです。
駅構造
現在
2面2線の地上駅。
※記載駅名は駅時刻表に準拠。
利用状況
- 2017(平成29)年度の1日平均乗車人員は1人である(国土数値情報より)。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 |
---|---|
1981年(昭和56年)度 | 11人 |
1984年(昭和59年)度 | 17人 |
1994年(平成6年)度 | 31人 |
2000年(平成12年)度 | 4人 |
2008年(平成20年)度 | 4人 |
2009年(平成21年)度 | 2人 |
2010年(平成22年)度 | 8人 |
2011年(平成23年)度 | 7人 |
2012年(平成24年)度 | 3人 |
2013年(平成25年)度 | 1人 |
2014年(平成26年)度 | 1人 |
2015年(平成27年)度 | 1人 |
2016年(平成28年)度 | 1人 |
2017年(平成29年)度 | 1人 |