概要
勇者本人が意識を集中させることで、神樹内にある概念データに接続して戦況に合わせ自ら選び出し、具現化する。召喚した精霊は勇者の肉体に憑依することでその力を顕現させ、ある種の強化形態のように行使する。このため、神世紀の満開と異なり、元の勇者装束の上から追加装備を纏う形になっている他、武器にも極端な変化はない。
身体的に過重な負荷をかける(アニメでは少なからず出血が伴っている)ため、大社から使用を極力控えるよう命じられている。
しかし、これでもなお力不足は否めず、一部の超強力なものを除き、完成前の十二星座バーテックスには傷一つ付けられないことも多々あった。
アニメでは明確に使用の制限時間が付いており、首元に追加された水晶が180秒のタイムリミットを刻み、これがゼロになると使用者は死亡してしまう。ただ、これについては原作から存在した水晶を利用した酒呑童子はまだしも、他の精霊では後付け感が目立つデザインになってしまい「ダサい」という声も…
また、使用時に精霊の本来の姿と思われるものが背後に現れる。
その副作用
シャーマニズム、イタコ、ユタ、審心者など、降霊・憑依という現象は人類文化の中でははるか昔から存在し、この時代に使用された精霊も、人身に人外の存在を宿すという意味では一種の降霊術に近い。
しかし、これらにはどれも危険が伴い、犬神憑きや狐憑きなどに至っては呪いのようなものである。人と人ならざる者との境界は時として曖昧になり、「切り札」はその境界の先に半身を浸すようなものである。
このように、精霊を身体の中に入れる行為を続けてしまうと、体内に穢れが溜まり、精神に悪影響を及ぼすというデメリットが存在する。具体的には、不安感、不信感、攻撃性の増加、自制心の低下、マイナス思考や破滅的思考への系統などで、精神が不安定となって危険な行動を取りやすくなる。一方でこれには個人差があるようで、作中では高嶋友奈が自身の精神力の強さで跳ね除けた。また、土居球子のみ精神への影響を受けた描写が見られない。
これらの性質は伊予島杏が生前に遺した研究結果を書き留めたノートによって判明し(ただしアニメでは尺の都合もあってか触れられなかった)、神世紀にも語り継がれている。
使用する精霊一覧
精霊(勇者であるシリーズ)の記事も参照。
『花結いのきらめき』
システムとしては実装されていないが、レア度URの覚醒後イラストが切り札仕様になっている。